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内容説明
「11歳の時、私はなぜ、“この作品には何かがある”と直覚したのだろう。最近になってやっと、その正体が見えてきた」。『赤毛のアン』には、「幸福(しあわせ)」とは何か、その秘密が隠されている。「仮想」「受容」「奇蹟」「ひたむきさ」「偶有性」「セレンディピティ」……。茂木健一郎が読み解く「幸福論」(講談社文庫)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mukimi
114
2020年最高の読書は赤毛のアンシリーズだった。奇抜な感性を持った才能溢れるアンが普通の主婦に落ち着いていくところは確かに自分も物足りなさを感じていたが、シリーズ継続自体に賛否両論あったことは知らなかった。私は仮想世界がなくても息苦しさを感じずに生きていける9割の人ではないけれど、毎日の生活にたくさん感動を見つけ出す無邪気さと、子供の頃には親が担ってくれた安全基地を自分の中に築いていく慎重な覚悟を共に兼ね備えた人間でありたいと思えた。最終的には英語学習の重要性にまで話が広く深く広がるさすがの茂木先生著。2021/08/29
ひろちゃん
70
赤毛のアンに対する愛情が伝わってきた。赤毛のアンはとても前向きにさせる力がある、曲がり角の先に副がある。そう思わせてくれた。けど、読みにくい。2015/10/30
U
46
赤毛のアンが愛読書とおっしゃる茂木さんの、情熱が伝わる一冊。想像の余地がある状態って大事。心に空白をつくっておく。「空白」があるから、他者を「受容」できるし、未来への「希望」が生まれる。納得。分かり易い文章で、あっという間に読了でした。2015/11/16
mizuki
42
100de名著を機に手に取りました。茂木健一郎先生が「赤毛のアン」が好きだということは、他の著書から知ってはいたのですが、こんなにも思い入れが強いことには驚かされました!脳科学者の視点から「赤毛のアン」の魅力について追求し、自身のエピソードも面白く書かれていて、充実した内容でした。この本を読んでから、「赤毛のアン」を読んでも良いし、もともとの読者が自分の感想と照らし合わせて読むのでも、どちらも楽しめる一冊になっていると思いました♡2018/10/21
あつひめ
41
時々読み返す赤毛のアン。私がアンを好きな理由を考えた。いつも前向きで時々突っ走りすぎたり自分の世界を夢見たりするアン、私にはないものを持っている彼女にあこがれていた。辛い生活の中でも安住の地をつかんだアンを。そしてマシューとマリラの愛情の深さを。茂木さんの見るような分析はしなかったけど、勉強もして家庭を築き、家を守るという一見平凡そうに見える主婦となったけれど、そこには本来アンが求めていたものがあるような気がする。と同時にマリラやマシューも夢見ていたものが。近いうちシリーズを読み返したい。2022/08/23
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