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内容説明
たいていの人に「苦手な彼女」がいるという。いったい、それはどういうことなのだろうか? 七〇年代の高度成長期にウーマンリブ運動が起き、時を同じくして消費者運動が登場した。八五年には男女雇用機会均等法が成立し、その年、内需拡大のために個人消費が推進された。その後の好景気とバブルの崩壊、平成不況……。この四十年の間に、日本の男女関係がたどってきた変遷を、ときに女帝の時代にまで溯って深く考察する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひつまぶし
5
難しかった。もはや無くなっているはずの「家」意識に縛られて、手元にある自由の使い方も分からずに犯人探しをしている現代の日本人を相対化して語った本とでも言ったらいいのか。着想は終章の歴史上の女帝と日本神話の相似の謎解きにあるのだろうか。最後まで読み通せられれば面白いと言えなくもないけど、終章にたどり着くまでの論理立てが、込み入っているわりに一般化されすぎていて引っかかる。「彼女」として対象化される他者を想起させることでここまで書き上げる筆力はさすがだとは思う。力がつきすぎるのもなかなか大変なのかもしれない。2026/02/18
marua
4
「男にとっての『女』とは自分の恋愛対象になる女だけである」。甘んじて受け入れます。それはさておき。女のいってることが分からないといってるおっさんたちに読んでほしいとも思うけど、そもそもこの本に書いてあることが分かるようなおっさんなら女の扱いはそこそこ出来るような気がするので、「女のくせに生意気だ!」と云ってしまうおっさんにはこの内容を絶対理解できないんだろうなと思う。2012/12/02
Kentaro
3
「自分の恋愛の対象になる女」だけが、女であり、その彼女への対処法のみを考える。対象にならない女はどうでもいいという感情でしかない。どうでもいいというカテゴリーに入れられた女は、自分は差別されていると感じるかもしれないが、男からすると差別といった感情は全くなく、ただ、どうでもいいのです。 1985年の雇用機会均等法の発布以降、女性の社会進出はある程度進み、それまで見えなかった社会進出した女性への差別や偏見に関しても、彼女ではない=どうでもいい女に対して関心がわかないのも、どうでもいいからなのです。2018/06/28
atk
3
橋本治の本は面白かったのに思い出そうとすると結論がちっとも思い出せないのが本当に不思議だ。多分これは「あなたが苦手だと思っている彼女は彼女ではなくて実はあなたなんですよ」というほうに雪崩落ちて来たい本なんだと思うけど確言できません。多分そこ(確言出来ない)が狙い目なんで論旨を整頓せよとは言わない。2009/08/04
たぬうさぎ
2
男女平等とか女性活躍とか、理屈で考えたら当たり前だなって思いつつも、時々ふと感じる辻褄の合わなさや、説明できないズレのようなものは、みんな多少なりともどこかに抱えていて、ただ見ないようにしているのだと思うんですが。そういう、めんどくさくて誰も深掘りしきれない本質的すぎることをひたすら深掘りし続けている本。こんなにめんどくさいことをやってくれるなんて。ありがたくてもはや泣けてくる。2017/03/10




