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内容説明
たいていの人に「苦手な彼女」がいるという。いったい、それはどういうことなのだろうか? 七〇年代の高度成長期にウーマンリブ運動が起き、時を同じくして消費者運動が登場した。八五年には男女雇用機会均等法が成立し、その年、内需拡大のために個人消費が推進された。その後の好景気とバブルの崩壊、平成不況……。この四十年の間に、日本の男女関係がたどってきた変遷を、ときに女帝の時代にまで溯って深く考察する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
marua
4
「男にとっての『女』とは自分の恋愛対象になる女だけである」。甘んじて受け入れます。それはさておき。女のいってることが分からないといってるおっさんたちに読んでほしいとも思うけど、そもそもこの本に書いてあることが分かるようなおっさんなら女の扱いはそこそこ出来るような気がするので、「女のくせに生意気だ!」と云ってしまうおっさんにはこの内容を絶対理解できないんだろうなと思う。2012/12/02
Kentaro
3
「自分の恋愛の対象になる女」だけが、女であり、その彼女への対処法のみを考える。対象にならない女はどうでもいいという感情でしかない。どうでもいいというカテゴリーに入れられた女は、自分は差別されていると感じるかもしれないが、男からすると差別といった感情は全くなく、ただ、どうでもいいのです。 1985年の雇用機会均等法の発布以降、女性の社会進出はある程度進み、それまで見えなかった社会進出した女性への差別や偏見に関しても、彼女ではない=どうでもいい女に対して関心がわかないのも、どうでもいいからなのです。2018/06/28
atk
3
橋本治の本は面白かったのに思い出そうとすると結論がちっとも思い出せないのが本当に不思議だ。多分これは「あなたが苦手だと思っている彼女は彼女ではなくて実はあなたなんですよ」というほうに雪崩落ちて来たい本なんだと思うけど確言できません。多分そこ(確言出来ない)が狙い目なんで論旨を整頓せよとは言わない。2009/08/04
たぬうさぎ
2
男女平等とか女性活躍とか、理屈で考えたら当たり前だなって思いつつも、時々ふと感じる辻褄の合わなさや、説明できないズレのようなものは、みんな多少なりともどこかに抱えていて、ただ見ないようにしているのだと思うんですが。そういう、めんどくさくて誰も深掘りしきれない本質的すぎることをひたすら深掘りし続けている本。こんなにめんどくさいことをやってくれるなんて。ありがたくてもはや泣けてくる。2017/03/10
むじな
1
定例橋本治。ヒット作『上司は…』を思わせるタイトルながら中身は別物。例えが本題のような本題が例えのような。現実が先か、橋本が先か。[とうことになれば、「姦通罪という夫にとっての不面目」が存在するがゆえに、「妻の浮気は仕放題」という逆転現象だって起こりうるのです][この以前、「社会」というものは一つでした(…)「反体制の思想」は「別体制建設の思想」ではないので、「現実の社会」が「現実の社会」のままである限りは、有効なのです]2019/01/11
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