中流の力 すべては〈立っち〉に始まった

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中流の力 すべては〈立っち〉に始まった

  • 著者名:坂爪逸子
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784787291868

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内容説明

環境問題や経済格差は悪化をたどり、いまや地球は危機に瀕している。この状況の原因を人類の直立二足歩行に求め、ギリシャ神話や中世日本の歴史にかつて存在した真の「中流階級」の痕跡を探り出し、危機的時代への処方箋を提示する。
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目次

はじめに

第1部 健全な〈立っち〉と脳の暴走的進化

 第1章 中流階級と〈知足少欲〉
  垂直志向の文化と水平志向の文化
  〈立っち〉神話
  自然と知足少欲
  アメリカの自然
  グローバル化と日本人の〈知足少欲〉
  江戸時代の中流階級と〈知足〉
  〈知足〉と平常心
  鴎外と〈永遠の不平家〉
  人間は〈生活を作るサル〉である
  炉の女神の求心力と無償の家事労働
  〈濡れ落ち葉族〉と家事

 第2章 品位ある直立と武士道
  〈身を立てる〉ということ
  健全な〈立っち〉
  老子の宇宙と武士道
  過剰な〈立っち〉
  子宮の病と〈ヨーガ〉――亀を手本にして
  ミドル・コスモス
  生命は〈立ち止まりながら、流れている〉
  ヨーガのたどり着いた〈生命の鼓動〉
  生態系のなかに顕れる浄土

 第3章 脳の暴走的進化と負のフィードバックシステム
  ヒトはなぜ〈立っち〉したのか
  目と手の結び付きと脳の暴走的進化
  大脳の下僕になった動物器官
  進化と負のフィードバックシステム
  〈立っち〉が放棄したフィードバックシステム

 第4章 〈立っち〉を忘れた人間――汝自身を知れ、人間は死すべきもの
  前頭葉と無限信仰
  前頭葉と過剰な〈立っち〉
  〈立っち〉を忘れた人間
  黄金時代の喪失と復活
  汝自身を知れ、人間は死すべきもの
  サバンナを支配しているフィードバックシステム

第2部 〈立っち〉は罪なのか恥なのか

 第1章 アダムとイヴの直立二足歩行と原罪
  すべては〈立っち〉に始まった
  アダムとイヴの物語――地の上を匍う生き物を支配せよ
  アダムとイヴの直立
  過剰な〈立っち〉と原罪
  アダムとイヴに始まる進歩史観

 第2章 プロメテウスの〈立っち〉と〈恥〉
  〈立っち〉を〈罪〉とみる文化
  プロメテウスの〈立っち〉
  〈恥を知れ!〉――プロメテウスの処罰
  〈立っち〉を〈恥〉とみる文化
  サルの胎児になったヒト――ネオテニーと適応力
  家族の誕生
  なつかしいということ――故郷が癒してくれる恥
  〈恥〉の根源性
  故郷喪失と恥知らずの社会

 第3章 人間は逆立ちした植物である――〈立っち〉を叱咤激励したプラトン
  母権制から父権制への移行と〈立っち〉
  〈立っち〉によって出現した〈上下の価値軸〉
  〈立っち〉を叱咤激励したプラトン――植物は逆立ちした人間である
  ハイデッガーの哲学と〈恥〉

 第4章 〈立っち〉と悪の誕生
  哲学はソクラテスの過剰な〈立っち〉に始まった
  悪とは〈過剰〉である
  悪の誕生

 第5章 ギリシャ悲劇と〈立っち〉
  悲劇序章――アキレウスと過剰な〈立っち〉
  アキレウスと〈タウマゼイン〉
  ソフォクレスと理性の世紀
  オイディプス王の悲劇――〈立っち〉に失敗した傷跡
  アンティゴネーの悲劇――よき思慮こそ、幸せの要諦なり
  炉への想いと健全な〈立っち〉

 第6章 〈ゆとり〉と〈遊びの聖域〉と〈グレーゾーン〉
  ドストエフスキーと〈汚物の下の黄金〉
  ホメオスタシスと〈ゆとり〉
  ホメオスタシスと仏性
ほか