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内容説明
いきいきした地域をつくるために必要なものは?人と自然の力,文化や産業の力に気づき,引き出していくことであり,それを実行するための手法が地元学だ.1990年に水俣市ではじまった地元学は,いま全国へ広がっている.調べ方から活かし方まで,若い人が自ら行動して地域のことを深く知るのに役立つ実践型学問だ.
目次
目 次
1章 地元学って何だろう
水俣地元学のはじまり/実践を通じて進化してきた/水俣に生きる希望をつくった地元学/ 「村丸ごと生活博物館」頭石のこと/町や村の元気をつくる/つくる力・考える力・調べる力が衰えている/あるものを新しく組み合わせる/ものづくりや地域づくりはイメージする力/問題解決型から価値創造型へ──社会起業家になること/自分の仕事に役立てる/個性の把握が大事/つくることを楽しむ
2章 地元学のすすめ方──調べる・考える・まとめる・つくる・役立てる
1 土の地元学と風の地元学
土の地元学/風の地元学
2 調べる心がけとまなざし
調べるときの七つの心がけ/三つのまなざしで考える
3 調べる・まとめる
調べる準備/下見をする/調べることを選ぶ/調べ方・まとめ方
4 つくる・役立てる
調べたことの活用/調査は創造のはじまり
5 子ども地元学の実践
久木原のよかとこ・大切なもの探し/地域探索にニコニコ、ワクワク/子どもと大人がいっしょに/住む人の心が結ばれた
3章 地元学ことはじめ──水俣での取り組み
世界に類例のない産業公害の発生/原因不明の病気/工業都市・水俣市の誕生/有機水銀説発表後も九年間流されつづけた廃水/地域社会の対立/公害防止事業による埋立地の完成/よみがえった海/もやいなおし/環境モデル都市づくり/水俣病事件が問いかけること/住民協働で「地域資源マップ」「水の経絡図」づくり/地域資源マップづくりでわかったこと/水の経絡図づくりでわかったこと/調査結果から考える/調査結果をどう利用したのか
4章 広がる地元学
1 川南町の地元学
川南地元学のきっかけ/あの人の衝撃的なコメントがすべてのきっかけ/もがき苦しむ中から出てきた「川南の四季を食べる会」/毎回大盛り上がり/つながりはじめた新たな関係/これからの展開/鍋合戦/鍋合戦をやろう!/10マイル鍋開発秘話/川南地元学がここまで/ラグビーの精神が流れていた
2 ベトナム・ナムソン村の地元学
広がる経済格差/自分たちでやること/ナムソン村へ/あらわれてきた村の力/村がいっそう大好きになった
3 小河・釜出の地元学
小河集落にヒガンバナが咲いていた/夫が戦死した/再婚して……いい人だった/若いころはがむしゃらに働いた/山に食べ物がなくなった/必死で生きてきたでなあ/絵地図ができた
4 野原の地元学
里づくり事業/山奥の野原新田/野原の偉人・大瀬東作/野原の自然/ほんとうに豊かなのはどっち?/水のゆくえと使い方/七保青年団と七保牛/野原を食べる/これからの野原を考える/絵地図が五一枚できた/地元学後の反応
5 浦谷の地元学
身振り手振りで会話/助けあって住む/村が元気になった
5章 地元学で育つ若者たち
天野浩くん/松本和也くん/里実さんはバイクでやってきた/森紅さん/水俣で元気になる/小さな世界への回帰がある/つくる暮らしへの回帰
感想・レビュー
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ちくわん
ユウキ
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えふ
ぐっち