内容説明
ナタリアはニローリ国王からの極秘の要請に呆然とした。今はハディヤ首長国のシークとなっているカディール・ザファーが実は自分の婚外子だと知った国王は彼を皇太子として迎えると同時にニローリの女性と結婚させて王位を譲ろうと画策した。その結婚相手にナタリアを選んだと国王は彼女に告げたのだ。祖国を愛する彼女こそ未来の王妃にふさわしい、と。愛なき結婚を承諾したナタリアは、経営するスパを売却するためヴェニスを訪れた。そこで見かけた長身の男性に心惹かれてしまったのは、どんな運命のめぐり合わせだったのだろうか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
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このシリーズの完結編だけど、ずっとこの国の後継者と呼ばれる人間は無責任だと思ってきたけれど、最後の最後で最悪のヒーローとヒロインです。いずれは国王になろうと思っている男と、妃になると国王と契約しておきながら数日後に見ず知らずの接客相手と仕事中に情事に至り、相手がヒーローだったから良かったものの、妊娠するは、一応ヒーローは避妊したとは言え、ヒロインは思い至らなかったと認めている始末。どっちもどっちだけど、ヒロインが結婚前に誰と寝ようと自分の勝手だと豪語するのは、結婚が決まっている人間が口にしていいものなの?2016/09/02
francois
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漫画を見て 原作がどんななんだろと思って読みました。漫画の方がすっきりとまとめてある気がしてます。細部のやりとり等々に関しては原作を読んだ方が楽しめるかなと。2010/05/03
こえん
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うわ~、ヒロインの行動がダメ…受け付けない、同じくらいヒーローがヒロインを責めるのも×だった。途中で投げても不思議じゃないのに最後まで読めたのは作家の技倆? ヒロインの矜恃とヒーロー元愛人の執念の対比は良かった。2009/08/30
くろうさぎ
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ヒロインを一方的に責めるヒーロー。自分はどうなの?って感じ。盲執ライバルが恐い。2009/06/05