岩波科学ライブラリー<br> ハダカデバネズミ - 女王・兵隊・ふとん係

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

岩波科学ライブラリー
ハダカデバネズミ - 女王・兵隊・ふとん係

  • 著者名:吉田重人/岡ノ谷一夫
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 岩波書店(2014/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000074919

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

ひどい名前,キョーレツな姿,女王君臨の階級社会.動物園で人気急上昇中の珍獣・ハダカデバネズミと,その動物で一旗あげようともくろんだ研究者たちの,「こんなくらしもあったのか」的ミラクルワールド.なぜ裸なの?女王は幸せ?ふとん係って何ですか?人気イラストレーター・べつやくれい氏のキュートなイラストも必見!

目次

目  次
   はじめに

 1 ハダカデバネズミを連れてくる
   うす暗がりでうごめくやつら/デバを求めてシカゴへ/そもそものきっかけ/デバと日本へ
 2 何者なのか?
   変てこ頭の毛のないやつ/デバの仲間たち /デバの体/ハダカである理由 /一〇倍長生き?
  COFFEE BREAK デバは「歯で見る」――デバンクルス

 3 デバのくらし――女王、兵隊、ふとん係
   デバの群れ――真社会性哺乳類/女王はつらいよ/王様もつらい/働きデバと兵隊デバ/デブは旅に出る/肉ぶとん階級
 4 ヒト、デバに出会う――研究の歴史
   真社会性の発見/地下迷宮/デバなりの「環境保全」/餌を見つけたら/さまざまな鳴き声
 5 飼ってみる
   最初の六匹/デバに噛まれる/絶滅の危機/停電と学園祭/千葉大学飼育施設の誕生/三七歳の女王/理研デバの現在/出産と成長
  COFFEE BREAK ハダカデバネズミ展示一〇年 日橋一昭

 6 デバ脳をさぐる
   なぜデバか?/学生たち/オスかメスかわからない/デバの耳/デバにささげた青春/研究費がとれたわけ/脳と聴覚/鳴かせてみようデバネズミ/デバの歌
  COFFEE BREAK ネズミは歌う

 7 デバに学ぶ処世術
   競争と協同/お偉方は働かない?/ヒト社会との類似/デバ研究の今後
   あとがき
   付録 ハダカデバネズミに会いに行こう!
   図版提供・参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

248
なんとも気の毒なネーミングだ。でも、その姿を一目見れば、誰もが納得。なにしろ、最初に発見した(1842年)ルッペルは、病気か老衰で毛が抜けてしまった個体だと思ったらしい。このハダカデバネズミは、単に見た目だけが珍しいのではない。哺乳類なのに、真社会性動物なのだ(これにちいては、最近は少し違った見方も)。すなわち、1匹の女王デバだけが子を産んで、数匹の繁殖オスと他は働きデバと兵隊デバからなるコロニーを形成している。とにかく興味の尽きない動物。しかも、書き手(複数)がまた上手な上に、ツボを心得ているのだ。2014/09/25

takaC

86
紹介してくれたYさん(千葉大卒)によると、今はもう千葉大学では飼育していないとのこと。チッ!見そびれた。2015/11/30

WATA

82
ユニークな生きものを特集している、岩波科学ライブラリーの生き物シリーズの1冊。「ハダカデバネズミ」の名前の由来は見た目そのまま「裸で出っ歯なネズミ」。地中で群れをなして暮らしており、女王デバ・兵隊デバ・働きデバなどの階級が存在する。兵隊デバは外敵から群れを守ろうとするが、力が弱いので天敵のヘビが来ると必ず何匹か食べられてしまう。この本を読んでいると、最初はキモかわいいだけだったハダカデバネズミが、だんだんと愛おしく感じるから不思議。上野動物園で飼育されているらしいので、一度行って実際の姿を見たみたい。2014/06/04

KAZOO

61
出版された当時に読んだのですが、ここで読まれた方がいたのでまた取り出してきて読んでみました。というより眺めていました。いつも噴出して笑ってしまうのです。ありと同じような感じの軍隊組織で統率がきちんと取れていて愉快な感じです。私も一回実物を見てみたいと思っています。2014/06/05

Nobu A

53
岡ノ谷一夫先生著書4冊目(成毛眞推薦本其の拾肆)。本著は岡ノ谷先生の教え子、吉田重人との共著。08年初版。率直にとても興味深く面白い!冒頭で「とても気持ち悪い動物・・・ものの5分も観察していると・・・かわいらしさに気づく」とある。うーん、そんなことはない。寧ろ真社会性、常識外れの長寿、天変地異と勘違いし子供を丸ごと食べる特異性等、生物の不思議さに触れ、理解を深めて存在を認めるようになった。これこそ他動物との共存の過程なのではと感じる。僅か百頁程の岩波科学ライブラリーシリーズだが他著も読みたくなった。2023/02/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/75072
  • ご注意事項