小学館文庫<br> ズームーデイズ(小学館文庫)

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小学館文庫
ズームーデイズ(小学館文庫)

  • 著者名:井上荒野【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 小学館(2014/09発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094083200

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内容説明

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妻ある「恋人」カシキとつきあっていた小説家の私は、恋も仕事もうまくいかない日々から抜け出すため、テレビ局で知り合った8歳年下の学生アルバイト、ズームーと暮らし始める。服装やヘアスタイルに細やかに気を配る繊細な心の持ち主であるズームーは、カシキでは得られない大きな安らぎと平穏を私にもたらす。しかしひとたびカシキから電話で呼び出されると、真夜中でもタクシーを飛ばしてすぐに会いに行ってしまう私。新直木賞作家が、辛い恋と安らかな恋の間で、激しく揺れ動く「厄介な私」を描いた甘美で愚かで危険な恋愛小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

157
角田さんが解説されているように、これは恋愛小説とは違うような。感想書くの、難しいな。なぜって、私自身いつもアームー的恋愛してきたから。なんていうんだろ、アイデンティティを探す?的な?ホントは恋愛じゃなかったのかもしれない、でもそこにあるからとりあえず掴まっておけ、みたいな。アームーにとって、水泳も美顔も、みんなその延長なんだよね。ズームーとは幸せになって欲しかったので、ラストは泣けたなぁ。これは「好きなほうの荒野さん作品」でした♫2016/02/08

じいじ

48
 何とも複雑な思いが錯綜する読後感の恋愛小説である。主人公アームーが妻子ある男と不倫を続けながら、8歳年下の青年との同棲生活をする7年間を描いた物語である。この小説、第三者的立場で読めば面白く読める作品だが、感情移入をしながらだと作品の良否判断は分かれるだろう。女の身勝手、不倫相手の男の優柔不断な態度など、共感できない部分が多すぎるからだ。それにしても、井上荒野の心情描写は端的な言葉で独特の上手さを感じる。熱く燃え上がる女の情念、いじらしさの表現は見事だ。本作、諸手を挙げてお薦めするのは躊躇う作品である。2015/08/07

みえ

43
井上荒野さん3冊目。すべて不倫の話出てきた。この本は作家さんのことを書いてるのかな?ありそうな話なんだけど。2019/11/06

ゆか

40
読み始めは小説だと思ってた。そして、半分が近づいた辺りから、これは作者のノンフィクションではないか?と思い、そうか!だから読者への呼びかけがあるんだ…。なんて思ってたら、解説で角田さんが、まるで本当に作者の話を読んでいるよう…なんて事が書いてあって、「結局は小説だったんかい!」と小説の内容よりもそっちの感想の方がデカイ(笑)何もしないのは辛いけど、毎日、長旅な通勤電車の私には、そんな時間も少しは欲しい…。私はズームーみたいな人、好きだな…。2016/06/05

ぐりぐら

24
まさにタイトルのとおり恋人ズームーとの7年間を綴った小説。主人公アームーが淡々と語るシュールな感じ。読んでいるとアームーが井上さん本人にしか思えず、自伝的小説?と思いながら読んだ。解説でも角田さんも同じように書かれていて納得。ちょっと好き嫌いが分かれそうな内容だけど、私は好きだなぁ…井上荒野祭りまだまだ続きそう。2016/09/24

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