文春文庫<br> Jの神話

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文春文庫
Jの神話

  • 著者名:乾くるみ
  • 価格 ¥784(本体¥713)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167732035

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内容説明

全寮制のミッションスクールで、敬虔なクリスチャンの安城由紀が謎の投身自殺。亡くなる直前に残した遺書には「ジャック」という言葉が。その後間もなく、カリスマ性をもつ美しき生徒会長・朝倉麻里亜も自室で<胎児なき流産>により失血死し、学院内に衝撃が走る。相次ぐ不審死の真相に迫る女探偵・黒猫と、内気な新入生の坂本優子に迫る魔手。背後に暗躍する「ジャック」の正体は? 極上エロスと奇想天外なストーリーが絡み合い、ミステリの概念を覆す驚きのラストへ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

329
「イニシエーション・ラブ」でお馴染みの乾くるみさんの衝撃のデビュー作ですね。ジャンルはホラーサスペンスミステリーといった所だと思いますが、カバーイラストを見ても全く想像もつかない本当に異色としか言いようのない恐るべき一作ですね。きっと著者も若さの勢いがあったからこそ書けた作品で、内容からして万人受けするとは思えませんし、これでは映像化も困難でしょうし若い女優さんの誰もがこのえげつなさにはドン引きして出演したくないでしょうね。まあでもゲテモノ好きな方には一読の価値がある逸品で何より力作である事は確かですよ。2022/08/31

ミカママ

119
うーん、これはw 前半読むのに1週間かかったけれど、美音子探偵が活躍するところあたりからは一気に行けました。こらはなに、官能系SFホラー?すきなタイプではなかったけれど、最後の方はバカバカしいながら(ファンの方、すみません)楽しく読みました。乾さんって男性なんですよね、それをいつも忘れてしまう。2014/01/20

流言

101
久しぶりに人におすすめできる本を読みました。幻想的な雰囲気を湛えた女学園へと入学した少女と、そこで起きた不可解な事件を追う黒衣の女探偵のコントラストが印象的で両者がどう繋がるのが序盤からワクワクドキドキさせられました。その両者が絡み合う衝撃的な結末は必見です! 一見して本格派ミステリにも見える設定ですが、ギャグ要素多めで笑いながら読めるので推理小説をあまり読まない人も気楽な気持で挑戦できる作品です。普通の恋愛小説とは変わったものを読んでみたい! と思ってる人にオススメのちょっぴり刺激的な恋愛青春小説です☆2015/06/02

ちょこまーぶる

98
読んでいるうちに微妙な感情になり、ちょっと残念な思いをした一冊でした。メフィスト賞というのが、どのようなジャンルに贈られる賞なのかは、全くわからないのですが、後半のSFエロチックファンタジー的(表現が間違っていたらごめんなさい)な内容に変わってしまってからは、面白かったのですが、B級映画の台本を読んでいるような感覚でした。私としては、前半のストレートなミステリーで最後まで展開してほしかった思いが強く残ってしまいました。しかし、染色体操作の恐怖感が半端なく襲ってきたのは事実です。2014/09/30

aquamarine

87
カトリックの名門女子高。寮内での独特な雰囲気の中、女生徒の自殺、胎児の見つからない状態での生徒会長の流産による失血死、と掴みはばっちり。一方で生徒会長の親から依頼された女探偵「黒猫」が謎をとくため関係者に接触。途中まではワクワク読んでいたが、突然何を読まされてるんだ?状態に。うーん。読友さんたちの反応があーなるのがめっちゃわかる。あんなエログロ入れなくたって医学的にもうちょっとひねれば普通のミステリで行けたと思うんだけどなあ…エピローグの後半っている?などと思いつつ戻ったプロローグに絶句。ああここから…!2022/12/08

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