内容説明
大久保利通が、暗殺される当日の朝に語った日本の将来とはどんな姿か。山県有朋が、西郷隆盛を殺そうとしたのはなぜか。日本がはじめて不平等条約から脱却するキッカケをつくったのは? 日露戦争勃発当時、中立を宣言していたアメリカを親日世論に動かした金子堅太郎は、セオドア・ルーズベルト大統領にトイレを案内させたが、その事情とは?
明治日本がなぜ日露戦争に勝ったのか、ということを、戦争の場面ではなく、そこに至る道の途中を覗いてみることで、現代日本の生きる道、現代日本が抱えている問題を解決する手段を見出せる。少なくとも、歴史は現代を生きる者にとって、生き方のヒントを与えてくれる。
目次
第1章 興―強大な敵に勝つための国づくり
第2章 盟―世界帝国イギリスが日本を認めた日
第3章 信―アメリカ大統領にトイレを案内させた男
第4章 武―大砲をつくった元帥
第5章 技―神様のようなテクノロジー
第6章 謀―ロシアを震撼させた無頓着スパイ
第7章 財―「すっからかん」から、財政安定へ
第8章 資―「ダルマさん」が集めた戦費
第9章 智―明治の叡智はどう継承されるのか