角川ホラー文庫<br> 粘膜人間

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角川ホラー文庫
粘膜人間

  • 著者名:飴村行【区分表記なし】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043913015

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内容説明

「弟を殺そう」――身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。その暴力に脅える長兄の利一と次兄の祐二は、弟の殺害を計画した。だが圧倒的な体力差に為すすべもない二人は、父親までも蹂躙されるにいたり、村のはずれに棲む“ある男たち”に依頼することにした。グロテスクな容貌を持つ彼らは何者なのか? そして待ち受ける凄絶な運命とは……。第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞した衝撃の問題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

297
ホラーというより、グロテスクというより、終始感じていたのは『キモッ』でした。「雷太を殺そう」から始まるストーリー、荒唐無稽で奇天烈なのに、妙に世界に入り込む。雷太は11才で身長195センチ、兄や父親からも恐れられる乱暴者。弟殺害を目論むもとても勝てそうにない。兄達は村外れの河童兄弟に頼み込む。見返りに求められたのは人間の少女。主な登場人物は以上。兄達、少女、河童それぞれの視点で章が重なる。スピーディーに読ませるが、個人的には女性にはお薦めしたくない!描写の気持ち悪さが、なんかねぇ、とっても不快なの‼️🙇2020/09/12

しんごろ

271
この物語はギャーッと言うより、ヒーッとなるね。そして、腹立たしいが怖いけど意外に一気に読み進む。そして、腹立たしいがグッチャネが頭に残る。読み終えて、着地点はどこよ!とツッコミたくなります。長編というよりは、連作短編な感じ。リアルな世界だと読むのが、しんどかったと思いますが、昭和初期テイストの異世界な感じだから、それなりに読めました。それでも、やっぱりホラー、グロい、エグいは苦手だな。2018/09/15

青乃108号

231
粘膜人間ってどこに出て来た?もしかしてあの河童の三兄弟の事?河童の名前がモモ太とジッ太とズッ太、って。ビバ!カッパ!か?いい加減だなあ。そもそもストーリーも適当に思いつき、行き当たりばったりで書いてる感ありあり。エログロ場面だけには妙に力が入っているが、特に「髑髏」使用場面での人体串刺し。絶対、この部分が書きたかっただけだろう。そうだろう。違いない。その他のパートの適当さは脱力ものである。適当。ビバ!カッパ!と言えば町田康御大だが、同じ適当を描いても格が違う。読むだけ時間の無駄なのでスルーで大丈夫です。2024/02/21

おしゃべりメガネ

226
前からよく見かける作品で、先日こちら読メにてお気に入りさんのレビューを拝見し、まさしく文字どおり?’コワイもの見たさ’で手にとりチャレンジしました。とにかく一言では言い尽くせない世界観に圧倒されます。あとがきにも評されているように「グロテスク・スプラッター・ホラー」と言うのがドンピシャな表現の1冊です。ひたすら殺戮と破壊を繰り返す展開は、もはやただ単純なホラーでは決してありません。読んでて当然?キモチのいいモノではありませんでしたが、インパクトがハンパないキョーレツな作品なのは間違いありませんでした。2018/06/21

hit4papa

167
暴力嗜好の小学生(身長195センチ、体重105キロ!)と河童たちの血まみれの闘いという、超現実離れしたストーリーです。本作品には、粘膜人間なるものはあらわれません。執拗に繰り返される残虐描写には、確かにヒリヒリとした粘膜感覚(?)を刺激されます。読み間違えているかもしれませんが、粘膜人間とは、あくまで作品世界をあらわす象徴的な意味合いなのでしょう。肉体破壊の表現など、あまりにグロテスクなシーンが多く、スプラッターすぎて嫌悪感すらもよおしてしまいます。痛感をいたずらに刺激されたというのが率直な感想です。 2016/08/20

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