ちくま新書<br> 生命をつなぐ進化のふしぎ ――生物人類学への招待

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ちくま新書
生命をつなぐ進化のふしぎ ――生物人類学への招待

  • 著者名:内田亮子【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 筑摩書房(2014/08発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480064417

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内容説明

私たちは、現世に生を受けながら、浮世に明け暮らす生身である。永遠に若くはなく、終には老いとなる。個体としての命はかほど儚い。それはヒトもサルもトカゲも同じだ。他方、生命の誕生以来、生物は無限的な時間のなかで進化を遂げてきた。生命現象の多様性は進化の積畳なのである。生の永遠と命の儚さ、そのジレンマの狭間で、生命はまばゆい輝きを放つのだ―。本書では、様々な動物の生きかたを紹介し、進化的な視点から生命サイクルの意味と仕組みを見つめる。最新の研究を渉猟し、人間とは何かを考えた快著。

目次

第1章 いのちの説明
第2章 食べる
第3章 みんなと生きる
第4章 連れ合う
第5章 育つ・育てる
第6章 いのちの坂
終章 いのちの終わりとつなげる知

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

19
ここはホモサピも例外ではないように見える「哺乳類のばあい、繁殖するには、雄には雌、雌には食糧へのアクセスが最も重要なのだ。」一方で、違う部分もおおい「他の動物の目からはおそらく異様にみえる生き方は、人間が他の生物と比べて全く違う身体と心を得たから生じたものではない。自ら手を加えて変えてしまった環境とそれらからくる刺激が、従来とは異なる組み合わせあるいは異なるレベルで存在するようになり、その変化のスピードが早すぎて心身と社会のシステムの調整が間に合わないのだ。」 2021/03/28

おおにし

9
この手の本はいろいろ読んでいるので、さらっと通読。アカハライモリの雄が出すフェロモンを発見した日本人学者が額田王の歌から「ソデフリン」と命名したというエピソードが印象的。命名者の菊山栄博士、いいセンスしてますね。2016/05/06

はりねずみ

5
進化のメカニズムと過程が知りたくて本書を手にとったが、それらに関する記述はほぼなかった。各章の繋がりは希薄で、全体的なまとまりが乏しい著作だった。副題を生物人類学への招待としているが、専門用語の説明が無いか不十分で不親切だと感じた。生物の豆知識集といったところか。とはいえ、各生物の多様な生き方を知るのは驚きの連続でやはり楽しい。ランク社会の闘争からくるストレス緩和の方法として同性間でも擬似セックスをする猿ボノボや二次性徴していないサブアダルト状態のオラウータンが戦略的繁殖を遂げている事などが印象的だった。2014/02/06

ユウユウ

3
なぜそんな進化をしたかを散文的に2025/07/10

tetsu

3
★2 タイトルにひかれ読んでみたが、進化のふしぎを感じるまでには至らず。新書なので幅広い研究成果をなど紹介しているものの表現が硬く読みづらい。福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」のように、美しい文章で読者を引き込む魅力ほしい。2014/01/08

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