NHKブックス<br> 集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険

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NHKブックス
集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険

  • 著者名:仲正昌樹
  • 価格 ¥838(本体¥762)
  • NHK出版(2013/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140911204

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内容説明

リベラリズムが分かれば現代が分かる。
初の入門書!

社会全体の「平等」と個人の「自由」をどう両立させるか。自由をめぐる現代的課題を解き明かす上で欠かせないのがアメリカ発のリベラリズム。ロールズからローティ、ネオコン思想まで。主要理論を時代背景とともに明快に解説し、日本をはじめ現代の思想状況にリベラリズムが与えた影響をさぐる。

目次

アメリカ発、思想のグローバリゼーション
1 リベラルの危機とロールズ(「自由の敵」を許容できるか―戦後アメリカのジレンマ 自由と平等を両立せよ!―「正義論」の衝撃)
2 リベラリズムの現代的展開(リバタリアニズムとコミュニタリアニズム―リベラルをめぐる三つ巴 共同体かアイデンティティか―文化をめぐる左右の戦争 ポストモダンとの遭遇―リベラルは価値中立から脱却できるか)
3 ポスト冷戦期のリベラリズム(政治的リベラリズムへの戦略転換―流動化する「自由」 “帝国”の自由―「歴史の終焉」と「九・一一」 リベラリズムから何を汲み取るべきか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

41
個別の議論は知っていても、それをアメリカ現代史と接続して並べてみると、著者の価値観が分かって興味深い、「あ、それってそんなに大事なの?」と思ったりします。10年前の本ですが、この時点で大陸経由だと思っていた系譜が、アメリカの影響なしには成立しない状況は、現在はもっと進んでいるはずです。アメリカの「エビデンス持ってこい」という風潮に対して、大陸系のレトリックは防波堤になるようなところもあるはずですが、著者も嘆いていた通り寂しい限りです。他方で、我々は本書で扱われた議論で、全く聞いたことがないものが無いほど、2019/05/09

かふ

17
ドイツ・フランスの現代思想が文学的になりすぎ巨匠たちの死とともに現代思想の中心がヨーロッパからアメリカへ移った。アメリカ現代思想は明晰さ、定義化、論理性を重んじていく。それは理念よりも現実性、新しく作り直す(革命)というよりも今あるもので済ます(現状憲法の中で対処する)。例えば「サンデルの白熱教室」を見たのだが、正義や公共性ということをあれかこれかという問いでマニュアル通りに進行していく。その出発点になるのがロールズ『正義論』なのか。ロールズはリベラリズムの巨匠であり、この本もロールズ中心。2019/01/04

Hepatica nobilis

11
アメリカ戦後のリベラリズムの系譜を辿る政治哲学についての著作。ロールズの『正義論』が中心的な存在で、ドゥオーキン、サンデルらのコミュニタリズムたちその継承者、反対者が次々と登場。見通しが良くて明快なのですらすらと一読。でも最近はこうした分野もアメリカ勢が主流、というのは複雑な思いを抱いてしまう。2022/10/22

遊た(ゆうた)

5
本書を読んでアメリカという国家が様々な文化や価値観を持った人たちが対立しているということを痛感した。おそらくその対立をなんとかしようとしてロールズの『正義論』をはじめとする広義のリベラリズムの議論が展開されたのだろうと思う。多様な文化や価値観によって様々な共同体の対立があるアメリカという国家はそれゆえにその統合が脅かされているのだが、リベラリズムの議論はとりあえず文化や価値観の違いは問題にせず、それを異にする人々の間においてどうやって公共性をつくるかに腐心しているといった感じがした。2018/10/21

Moloko

5
主にアメリカの政治思想、特にロールズの正義論とその批判者や後継者の議論やグローバルな正義論などを扱っている。パースやデューイのプラグマティズムから、ロールズを経て一気にアメリカの有名な政治思想家が出てきたことから『正義論』が外せないのも理解できる。承認の政治のテイラーと差異の政治のコリンズの論争や、絶対的な真理や正義の探求から文脈や状況によって多様となりえる価値観や正しさの解釈を肯定するローティの議論等、自由民主主義の参照点の一つの「正義論」の課題やその克服の試みを易しく解説していて面白かった2017/04/15

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