中公新書<br> 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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中公新書
物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

  • 著者名:安達正勝【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 中央公論新社(2014/01発売)
  • 中央公論新社 GW特大フェア ポイント40倍!(~5/12)
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  • ISBN:9784121019639

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内容説明

一七八九年、市民によるバスチーユ襲撃によって始まったフランス革命は、「自由と平等」という光り輝く理想を掲げ、近代市民社会の出発点となった。しかし、希望とともに始まった革命は、やがて恐怖政治へと突入、ナポレオンを登場させ、彼の皇帝即位をもって幕を下ろす。本書は、ドラマに満ちた革命の有為転変をたどりつつ、当時を生きた人々の息づかいや社会の雰囲気を丁寧に追い、革命の時代を鮮やかに描き出す。

目次

序章 フランス革命とは
第1章 「古き良き革命」の時代
第2章 革命的動乱の時代へ
第3章 国王の死
第4章 ジャコバン政府の時代
第5章 恐怖政治-革命政府の暗黒面
第6章 ナポレオンの登場

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

169
今年最後の本。フランス革命と言えば近代を語る上で避けては通れない話である。私自身高校時代は日本史を選択したためフランス革命について深く勉強していなかった。そこでこの本を読んでみた。率直にいってとても面白かった!なんといっても今まで感じていたイメージが覆されるものも多くてそうだったのか!と思った。ルイ16世が世が世なら名君になっていた。恐怖政治を行ったロベスピエールが死刑反対を主張していたこと。私には驚きの連続であった。また参考文献や文献紹介もありもっとフランス革命について知りたいと思った作品であった!2020/12/30

skunk_c

59
中公新書の「物語」シリーズにはその命名に反してかなり読みづらいものもあるが、これは極めて読みやすい。フランス革命をナポレオンのクーデターまでと位置付け、その展開を経糸に、各局面での様々な人物、とりわけ女性の生き様を緯糸にしながら、まさに物語を紡ぐようにフランス革命を描く。著者の革命に対する評価が定まっているため、一本筋が通った概説になっている。ちょっと残念だったのが「サン・キュロット」という言葉が見当たらないところと、アンシャン・レジーム期に具体的に民衆にどのような税が課せられていたかがないことかな。2019/09/23

Aster

52
これまでに読んだ新書で圧倒的に面白い。岩波ジュニア文庫のフランス革命を前もって読んでいたので尚更。人間って凄いわ…フランス革命って勉強した人間だけが知るべきものじゃないでしょ。これでマルクスのブリュメール18日が読め……読める…のかな?2021/04/26

読書ニスタ

51
1793年、パリ! 人類の自由と平等を叫び、国民は国王ルイ16世を断頭台の前に跪かせた! 恐怖政治! 樹立した国民政党は、安定せず、疑心暗鬼のまま、その妻マリーアントワネットも断頭台に! 同士討ちにより政権リーダーたちも断頭台の列に加わる! ナポレオンボナパルト! 列に並んでいたこの男は神に見出され、皇帝となる! フランス革命とはなんだったのか、打ち倒した王政が、名を変えただけだったのか! 否! 自由を! さもなくば死を! 理想に燃え散っていった男、そして女、近現代社会はここから始まったのである!2019/04/10

Miyoshi Hirotaka

48
世界史への入門書は「ベルサイユのバラ」だったのでドラマ感覚で好意的に見てしまいがちだか、近代革命の暗黒面がここで完成した。現実離れした主義への盲従、異質なものに対する不寛容、反対派の徹底した粛清、内部抗争、内戦と対外膨張だ。一方、国民国家形成には手っ取り早く作用したので、その後、スターリン、毛沢東、ポル・ポトに劣化コピーされ、尋常ではない被害が生じた。地球人口の7割は専制下にある。いつまでも各国でこの改革モデルが採用されたら世界は激しく流動化する。そろそろ革命に代替する社会変革の枠組を実現するべきだ。2022/06/14

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