内容説明
性的被害を受けトラウマを抱える友人・貴之と、女子大生「タロウ」の微妙な関係──。繊細な生き方を強いられる現代の人間関係を描いた受賞作に、書き下ろし作品「コンビニエンス・ヒーロー」を加え、2008年9月に『はさんではさんで』として単行本発売(マガジンハウスより)。表題作は2011年12月に電子書籍としても刊行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PSV
39
表紙と作者とタイトルから、卑猥なモノを卑猥な場所に、はさんではさむ卑猥な小説かと思ってドキドキしながら読んだのだが、全然卑猥でなくてガッカリしたことを覚えている。だから仕方なく、そのあとコンビニでエッチな本を買ったことは、俺とおまえとの秘密だぜ。お前の信じる俺を信じろ(説得力なし) ★★☆☆☆2012/06/12
ゆかたん
5
コンビニエンス・ヒーローが面白かった。2015/10/27
ちい
4
表題よりももう一編のほう『コンビニエンス・ヒーロー』がおもしろかった。コンビニのヒーローなんて、ちっちゃなヒーローだけど、ちゃんとヒーローしてたね!あったかい気持ちになれた。2011/01/15
こたた
4
いわゆる「普通の人」が抱えている目の上のたんこぶ的な苦悩を、しなやかに表現している良作だと思った。突発的に作品に不似合いな段落があったりして、ちぐはぐさと稚拙さを感じずにはいられなかったが、こうした柔らかな感性の作品を、これからも時々は読みたいものだ。2010/09/28
nagitsuki
4
心理状態をさりげない仕草や癖で表現して人物の不安定な側面を書くのがうまい。表紙絵を見て脚○○の話だと思って手に取ったのは秘密だ。2009/06/21