内容説明
死の恐怖を抱きながら日々を生きることは難しい。だから私たちはそれを忘れる。あるいは見ないですますという知恵をはたらかせてやりすごす。そのために見るべきものを見ず、感じるべきものを感じないで、大きな欠落を抱えたまま日々生き続けているのかもしれない……。五木寛之が、やがて迎える死というものに真正面から向き合い、赤裸々に綴った衝撃の死生観。語られなかった人生の真実が、いま明らかに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
40
あとがきにあるように天命について考えた本というより筆者の死生観と体験記である。人生は理不尽であることを覚悟すること、美しき老年、安らかな死は幻想である等今までも言い続けてきた筆者のメッセージを再確認できました。2013/10/08
kanata
17
仏教用語である慈悲の「非」の考察が深い。「人がおのれの無力さを痛感したときに生まれるものが『非』という感情(P77)」として、死を前にした少女に対して他者としてできることは、何も言わず寄り添い思わず涙をこぼすこと。なるほど。できることは少なくとも悲観的になりすぎないように心がけよう。/同じく仏教用語の「天命」には2種あり、「天から与えられた指名という意味と、天から与えられた命(の限り)(P117)」。「天命を知る」ことが生きていく大きな理由ではと説く。氏のようには難しくとも、人生に何かテーマを持ちたい。 2018/01/23
心
16
なぜか?いつの間にか積んであった1冊。母の話だと九死に一生で生まれたらしいあたしにとって…幼い時より死はなんとなく、たまに意識の上にのぼってきて恐怖したもの。たぶん題名に引かれて買ったんだろうなぁ〜。色々考える1冊。2013/03/29
喪中の雨巫女。
12
《私ー図書館》五木さんの、奇跡的に、助かった体験談が、壮絶でした。あとがきに、書かれていたとおり、五木さんのタイトルの付け方は、素晴らしいです。2014/09/05
harhy
7
いろんな投稿をまとめたものだが、当時の時点で歩んできた道のり、その中で自分が経験し自分のものにしてきたことが、ぐさりと伝わって来る気がする。最近のものも読んでみよう。2024/01/20
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