内容説明
著者少年期の金沢体験を出発点に、また、その後の土地の精霊を訪ねる旅での見聞をもとに、泉鏡花の作品世界を、地誌的・民俗学的に読み解いた長篇エッセイ。「川」「峠」「水神」「蛇」「化物」「白神」等のキー・タームから、鏡花作品の幻想性に入りこみ、その深奥にある北陸の山と水、それらを宰領する精霊たちのうごめきを感じとる。鏡花をめぐるセンチメンタル・ジャーニー、巡歴の記録。
目次
金沢
川
橋
水死
水神
蛇
白
メルヘン
化物
盲人
隅田川
深川
カロン
小人
変化
峠
鳥
社
遊行
白神
金沢
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sakurasakiat
1
鏡花の研究本、だけれど随筆として読んでも楽しい。2012/10/16
クリイロエビチャ
0
鏡花が好きなドイツ文学者が書いた鏡花評。評論とはいえ、著者自体の思い出や自身の研究分野の話が続くので、純粋に泉鏡花について知りたい、論を読みたい、という人には向かないかも。メジャーな「春昼・春昼後刻」や「歌行燈」から「鎧」や「茸の舞姫」などの小品までを幅広く散らしていて、この人は本当に鏡花が好きなんだなって思う。何より、こういった本が平成も10年を過ぎてからも出版されるのが、まだ鏡花が廃れていない証とも思え、ファンとしては純粋にうれしい。2012/10/07
メルセ・ひすい
0
戯曲紹介2009/02/06
メルセ・ひすい
0
購入! 精霊を訪ねる旅での見聞をもとに泉鏡花の作品世界を地誌的、民俗学的に読み解いたエッセイ。センチメンタルジャニー ★洗足池2009/01/20
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