内容説明
三十路に入り、編集者として多忙な日々を送る高市京介と、詩人としての地位を得つつある石木琢馬。しかし琢馬は、まだ誰にも告げられぬ事実を胸に秘めていた。変わらないはずの世界が、すこしずつ歪んでいく――不安を抱える琢馬の前に突然現れた京介の後輩、美作重三郎。美作の挑むような視線に琢馬は心惑わされる。そして、予想だにしない事件が彼らを襲う。濃艶なる大正浪漫シリーズ、いよいよ最終章!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あし
4
京介→琢馬はともかく琢馬→京介にも焦がれるような恋情があるのが分かってときめきました…。今市子さんの挿絵と古めかしく流暢な日本語が美しいお話を堪能させて頂きました!2008/09/10
雪雫
2
★2。 シリーズ4冊目。1冊目の京介と琢馬の続編。琢馬目線なので琢馬の想いを読み取れたのは良かった。色々引っ掛かる所はあるけどもういいかなと…。2017/08/03
紅茶あめ
2
読み終えて様々なものが胸の内を駆け巡り、どこに焦点をあてればいいのか、うまく言葉にならない。京介の強靭なところも好きだが、琢馬の弱さも愛おしい。琢馬の京介に対する感情には負の極性のものも含まれていて、見せたとしても京介にはわからないだろう。互いに思っているのに、重なりきらない部分がある。そこを抉り出すのが、著者の持ち味なのかもしれない。それでも、春洋と紘彦のようにきっと二人で一緒に歩んでいくのだと、言い切れるのだけれど。美作の横恋慕はそうきたか!と感じた。馥郁たる日本語を堪能した。ありがとうございました。2012/10/04
もなこ
1
脳バナの次がこれかよ私!しかも3作目をとばしてる〜。だって私の脳が、京介と琢馬の続きが読みたいっていうんだも〜ん(>∇<)。えー、与太はこれくらいにして、今回は琢馬目線が中心で、より彼の内面があらわになりました。決して強くない、弱くて卑怯なところさえ垣間みえるのに、それがいやにならないんだから私も相当だなあ。京介が詩の書けない琢馬を「大丈夫」と思う、その思い方が好き。うまくいえないけど、よく知ってるなあとも思い、惚れてるなあとも思えて(笑)。お幸せに(^-^)2009/07/10
カノン
1
今市子さんに釣られたこのシリーズ。過去と現在の糸をよりあわせて辿り着いた二人の姿に胸が熱くなった。そしてこの巻でも京介兄に萌えたぎってしまう…。全編を通して、愛すべき日本人の気質が描かれていて恋愛以外の面でも楽しめたし、もー大満足。2009/06/30
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