貧困の現場

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

貧困の現場

  • 著者名:東海林智
  • 価格 ¥385(本体¥350)
  • 毎日新聞出版(2014/12発売)
  • 初夏を満喫!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン (~5/18)
  • ポイント 75pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620318561

ファイル: /

内容説明

悲しみと怒りを込めて告発する。

なぜ貧困は拡大してゆくのか?
なぜ労働の尊厳は奪われたのか?
なぜ人間らしい生活が蹂躙されているのか?

10年にわたって貧困の現場を伝えてきた新聞記者が、丹念な取材と緻密な分析、
そしてこみ上げる思いによって書き上げた入魂のルポルタージュ。

<目次>

貧困の現場から、悲しみと怒りを込めて-序にかえて
自分の境遇は自分だけのせいではない-貧困に陥った派遣労働者が労働組合と出会うまで
酷使され、命まで削られて-「名ばかり店長」の過酷な労働現場
不当な解雇と闘う母子-仕事をすることの誇りを取り戻すために
過労うつ労災-不安定な雇用、そして際限ない労働
定時制の就職事情-改革路線が、学びながら働く生徒の夢を押しつぶす
水際作戦の実態-生活保護申請を締め出す自治体窓口
仕事に殺される-過労死・過労自殺の現場から
ある日系三世ブラジル人の死-外国人労働者が強いられる、現代の奴隷労働
反貧困運動-貧困の広がりを見据え、その根を告発する
秋葉原事件と派遣労働者の現実-自殺か他殺か、にまで追い詰められて
座談会 反貧困のための社会的連帯-河添誠×ダヴィド=アントアヌ・マリナス×東海林智
おわりに


「反貧困ネットワーク」という貧困に反対することで一致しようという幅広い連帯の輪ができてきた。
労組の元幹部も派遣労働者の友人も私もこの輪に加わることができる。
広がる貧困に抗してゆく運動を広げることは、人らしい生活、人らしい労働を取り戻すことだ。
それぞれが、それぞれの立場で声を上げ、見知らぬ人の命の声に耳を傾け、つながっていく。
そんな運動に期待を寄せている。私もその輪の中に加わる決意を込めて、一冊の本を書き下ろした。(「おわりに」より)

目次

貧困の現場から、悲しみと怒りを込めて―序にかえて
自分の境遇は自分だけのせいではない―貧困に陥った派遣労働者が労働組合と出会うまで
酷使され、命まで削られて―「名ばかり店長」の過酷な労働現場
不当解雇と闘う母子―仕事をすることの誇りを取り戻すために
過労うつ労災―不安定な雇用、そして際限のない労働
定時制の就職事情―改革路線が、学びながら働く生徒の夢を押しつぶす
水際作戦の実態―生活保護申請を締め出す自治体窓口
仕事に殺される―過労死・過労自殺の現場から
ある日系三世ブラジル人の死―外国人労働者が強いられる、現代の奴隷労働
反貧困運動―貧困の広がりを見据え、その根を告発する
秋葉原事件と派遣労働者の現実―自殺か他殺か、にまで追いつめられて
座談会 反貧困のための社会的連帯―河添誠×ダヴィド=アントアヌ・マリナス×東海林智

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

33
読み進めると、心がすさんでくるような、後味の悪い内容(仕方ないかな?)。コンビニ店長の1日平均18時間労働なんて、およそ人間のやることではないでしょう?こんなことがまかり通っていいわけがない。小泉改革の後で、安倍さんが再チャレンジをキーワードにしていたが、正に今は再チャレンジができない世の中になってしまっていると思う。一度ワーキングプアに落ちたら、絶対に這いあがれない世界。こんな日本がいつまで続くと思っているのだろうか?経営者は心して考えるべき時期である。2013/12/10

白玉あずき

31
2008年刊。古いなと思いながらたまたま目に付いたので読み始めてしまった。してやられた、という怒りが先に来る。なぜここまで産業界の都合ばかりで国民の分断と下層の移民化を黙認してしまったのか。労働貴族となった御用組合の面々や、問題提起できなかったマスコミ、視野狭窄で人間も社会も理解できない経済学者やら。ボーとしていた我々も。同じ職場に階級の違う労働者が入り混じり、利害が一致しないから団結も連帯も共感すら生まれない。若い人達になぜ政治参加しないのか?と聞いたが野暮だった。もはや彼らは「政治」を信じていない。2017/05/10

kaida6213

23
日本の貧困層の現場インタビューレポートとそれに関する対談集。派遣切り、名ばかり管理職、労働時間裁量制。どれも他人事ではない。どんな名経営者でも直面する労働問題。根も闇も深いですね。目をそらさず考えていくべき問題。2015/03/10

ででちゃん

18
こういう現場に遭遇しないで生きているのは、ただの偶然かもしれない。 格差は 当然という見方もあるけれど、個人の努力や運だけで居場所が決まるわけでは ない。 夜には読みたくない本だ。2014/03/12

Yui.M

8
想像を超えた悲惨さに胸が痛くなった。2016/11/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/63767
  • ご注意事項

最近チェックした商品