内容説明
「どうして私は、女であることを、おおらかに正々堂々と楽しめないのか」――男に負けないよう必死で手に入れた「勝ち組」の称号が、恋愛マーケットでは惨めな「負け組」と見なされる。愛されたい、だけど見返してやりたい……相反した女の欲情を抱いた作家が叩いた扉は、新宿歌舞伎町・熟女ヘルス。過激な〈実体験主義〉に潜む、普遍的な「女」の苦しみに肉体ごと挑んだ、戦いと絶望の全記録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
92
中村うさぎは苦手。そう思っていたのだがアディクションへの理解に役立つと思い手に取る。ガチ恋していたホストに振られ、自分に性的魅力が無くなったのか検証する為にヘルスで働く。いやここからおかしい。他の男を引っ掛けてみる、では駄目だったのか。風俗店は三日で辞める。決して楽しくなかった風俗勤務だが、そこからフェミ論に風呂敷を広げる。鋭い考察も多くあるが、個人の感想を女性全体の問題に置き換えるなど、根拠は無いけど言い切る文体。他人も刺すが自分自身も刺す攻撃的な言葉。衝動的でバランスの悪い人だ。もう少し読んでみる。2024/11/10
ehirano1
90
「聖書を読む(佐藤優、中村うさぎ)」から派生。フムフムそうなのかなるほどと感じながら読了。著者の哲学満載でかなり楽しめました。「セクシー&ゴージャスを“記号”として選んだ(p37)」は興味深いコンセプトだなと思いました。2017/02/13
ハタ
62
「女として愛されたい、その為に身体を売る」というデリヘル実体験・男性への生理的恐怖・「私」という存在について・「愛されたい。私の全てを愛してほしい」と語る氏の本書を読み終えて、自分はこの世界がひどく作り物で出来ているのかも知れないと怖れました。それは生きるという事は闘いであり、自分が歴史が蓄積した知識は色眼鏡で見た視野が十二分に含まれていたんだと再認識したからであると思います。主観と客観・器と魂の間に大きな奈落が存在する。中村氏のように繊細で生きる事に真摯な方が本当の理を教えてくれるのだと考えます。2016/02/27
まさきち
52
男性嫌悪と自らの女性性への嫌悪との中での葛藤をいつもながらの明るい文体でかかれ、最後に自らが戦っているものの正体を「自意識」だとういうことに気付いたとの内容は非常に考えさせられた。2016/01/07
GAKU
47
中村さん、痛いな........。2019/05/24
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