- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
屋久島と奄美大島の間南北百数十キロに連なる吐カ喇(トカラ)列島は、琉球文化と本土文化の接点の場所と言われ、独自の文化が保たれている。その尽きない魅力と島人のココロを伝える。
目次
口之島―登録牛をふやして島に若者を呼び戻したい
口之島―「ところ牛」との付き合い方
中之島―噴煙を上げる離島の最高峰御岳へ
中之島―数々の潜在資源を活かす手はないのだろうか
全国最強温泉列島―鄙びた出で湯よりどりみどり
臥蛇島―長い歴史を断ち切って三十余年
平島―神秘的な森と水田が共存する
諏訪之瀬島―移住三代、あふれるフロンティア精神
一島一国―孤島・小島の社会基盤
悪石島―時の移ろいを感じながら巡る島の魅力〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
267
このところ群発地震の続くトカラ列島。本書は、2008年の刊行だが、島々への交通事情などはほとんど今も変わらないようだ。この屋久島と奄美大島の間に位置する列島は、7つの有人島と5つの無人島から成っている。各島の人口は、最も多いのが中之島で136、口之島と宝島はそれぞれ100を超えるが、他の4島はそれ以下である。日本最後の秘境などと言われたりもするが、アクセスからすればそれも無理もないところか。観光でこの列島に行こうという人は確かに希有であろう。その一方で、あるいはそれ故にこそ、島々はその姿を今に留めている⇒2025/07/22
kotte
11
Kindle Unlimitedで読みました。どの島にも小中学校があり、それが島の経済の源泉になっているんですね。子供連れて留学にいきたいけど、仕事がないんですよね…。とりあえず遊びに行ってみます!2017/05/28
C-biscuit
9
図書館で借りる。先日沖縄返還50周年の話もあり、借りたのであるが、そもそも吐力喇列島は沖縄ではないw。この本にもあったが、名前は聞いたことがあるが、どこにあるかがわからない知名度の低い島々だという。確かに間違えていた。中身は、その吐力喇列島の島々を各島ごとに著者が紹介している本である。新書には珍しく冒頭にカラー写真がたくさんあり、美しい風景などを確認することができる。吐力喇列島は一つの村らしく、村の中で国境が分断された時代を持っている。本土復帰は沖縄より早いようであるが、密輸などが栄えた時期もあったよう。2022/06/07
バーベナ
5
振り仮名がついていて良かった。吐噶喇(トカラ)列島。島々の暮らしや文化、この先の観光・産業について考える。村営住宅もあるが、知らないうちにやってきて、いつの間にかいなくなっている人も多く、移住してみたいけれど、ダメだった率の高さも推し量れる。そんな出て行った人の話も知りたいな。2016/05/26
ありんこ
5
皆既日食のときに耳にしたことがあったトカラ列島。どんなところだろうと興味を持って読みました。本当の自給自足、時間も気にせず自分の好きなように一日を過ごす人々。何もかも便利な世の中に生きるほとんどの日本人にとってはきっと衝撃的な生活に違いないですね。2013/05/20