内容説明
戦争を始めるためにはなにが必要か? それは膨大なペーパー・ワークを伴う「戦争計画」に基づいた動員・集中・開進・作戦という兵力の運用である。では、太平洋戦争はどう準備されたのだろうか。支那事変から真珠湾攻撃までの経過を検証し、「縄張り意識」と「無責任」が支配する官僚国家が引き起こした悲劇の内幕に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北鹿
2
「だれも責任を取らない組織」は怖い。2012/08/15
obje
1
★★☆☆☆すんなり頭に入ってくるような感じでは無く、読み進めるのが大変だった。2016/03/12
saku_taka
1
政府が構造的な問題を抱えていた。官吏としての東條の姿。猪瀬直樹「昭和16年夏の敗戦』でも,東條氏の様子が垣間見れる。2010/08/31
どすきん
0
積読本の棚に戻した。2017/01/23
ひでき
0
本書を読んで、改めて真珠湾に至る陸軍と海軍の対立点が北進か南進であって戦争開始の是非ではなかったこと、官僚的思考ではそれぞれの「省益」しか追求できなかったために太平洋戦争にいたったことなど、大変勉強になった。しかし、海軍条約派の三人が「ハワイ作戦」を立案、準備したために太平洋戦争が始まったとする本書の主張は随所で矛盾している。本気で米内が戦争推進、作戦遂行したければ、わざわざ自分で首相を降りない。 2014/02/17