内容説明
合併してできたミズナミ銀行に勤める日未子は三十歳を前に揺れていた。仕事も恋も中途半端。一方、行内では男たちが不毛な権力闘争を繰り広げていた。ポストを巡る足の引っ張り合い、部下の手柄の横取り、パワハラ……。そんな中、ついに悲劇が起こる。そのとき、日未子の不倫相手・利洋が見せた本性とは。組織の闇を描く、超リアル企業小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユザキ部長
83
人には3つの別の人格を持つ。後悔になやむ自分。励ます自分。その諍いを葛藤と呼ぶ自分。心細くても気丈に、精一杯生きても答えがない地獄。大切な事は否定せずに受け入れる事。言い繕った言葉ではなく自身の心の感情で生まれた気持ち大切に言葉にして行動すれば良いのかも知れない。愛し、受け入れ、観察して大切に臨む。大丈夫。人には負けない自分自身が必ずある。勇気づけられた本2018/09/23
Tsuyoshi
64
合併した銀行内で出世を目論む上司との不倫により権力闘争に巻き込まれていく29歳のOLの話。妨害、嫌がらせ、裏切り。似たような権力闘争は日常的にありうる光景だし、女性の方がたちが悪かったりもする。結婚も焦っているなかで不倫に至り、割りきれてなかった主人公には最後のブチギレも含め同情の余地はなく、感情移入できず。2018/03/31
ねこミー
15
合併してできた銀行内での人事の話。女性行員の視点で描かれています。社内恋愛やヨガの話なども出てきますが、ストーリー展開は衝撃的でした。2021/03/27
トラビス
11
大銀行の合併人事というタイトルにつられたが、内容は期待していたものと外れた。まず主人公がよくわからない。能力ある銀行員なのだろうが、憧れの上司と不倫、高級ホテルで食事とその後のスウィートルームでの満たされる情事。十分ではないか!出張を理由に朝まで一緒にいてくれなかったことを恨むって。何様なんだ。2019/04/16
おやぶん
11
主人公は30歳を目前にした銀行マンの女性。 彼女の働く合併後の銀行内部で発生する人事にかかわる物語になっています。 不倫相手の部長とのやりとり、同僚、お客様・・・ なんかほんとにありそうな感じで親近感がわきながら読み進めました。なかなか読みやすく面白かった。 2018/01/08
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