内容説明
腕を描き忘れる!四角い川を描く!目をつぶれない!『暴走老人!』の芥川賞作家が戦慄した、幼児たちの実像。「幼児の異変」は静かに、しかし確実に進行している…。この新しい現実が意味するものは何か?この子たちの危機は社会の、われわれ人間そのものの危機ではないのか?
目次
序章 異変は静かに進行していた
1章 子どもが描く「積み木人間」が意味するもの
2章 子どもではなく「育児イデオロギー」がかわった
3章 「スキンシップ育児」が虐待と引きこもりをうむ
4章 「親心」が子どもの力を奪うという悲劇
5章 子どもから「言葉」を奪ったのは何か
終章 なぜ子どもに「未来」を強要してはいけないか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tow
9
子育てが難しいのか、母親育てが難しいのか。知り合いに教育ママがいるんだが、刺されないことを祈る。2017/10/21
ゆか
7
芥川賞作家である筆者が、現代の幼児教育に物申す本作。母親の教育が大きく取り上げられているんですが、世のお母さん達を敵に回しそうな言い方もあり、個人的には納得出来ない部分もありました。子供の為を思ってする行動は、子供の為ではなかったり、現実は難しいですね。ただ、子供が「燃え尽きる」と言う言葉は、何とも悲しい…。2015/01/13
Hiromix
4
耳が痛い・・・。たぶんこの本に出てくる母親の典型と同じことしてる・・・。2014/03/30
chieeee-
1
少々昔の作品ですが、今もあまり変わらないような気がする。今も昔も子育ては難しい…。初めは素直に頭に入ってきませんでした。なるほど~と思ったのは、子供は音から情報を入り、大人は目から情報を入れるとの事。だから子供は全てを声に出すとの事。大人になってもこの2パターンはあると思う。ブツブツ言いながら物事を覚える私のような人も多いはず。お母さんだけではなく、学校の先生は大変だろうなと思える内容。2020/10/20
mofumofu
1
とてもわかり易くてサクサク読み進められた。不安を煽る内容だけでなく希望をもたせることも書かれていたことが嬉しく思えた。だが、過去の子育て方法と比べて現在の子育て方法を見直す…というアプローチはいいものの、具体的な解決策が見つからないままなので個人的には考えさせられたが、スッキリとはしない。しかし、安直に他者の意見や解決策を求めてしまうあたり私自身の創造力や考える力の低下が悲しく、それに気づいた時、ショックを受けた。2017/02/05
-
- 電子書籍
- 義妹に婚約者を奪われた落ちこぼれ令嬢は…
-
- 電子書籍
- お熱い恋はお好き?【分冊】 4巻 ハー…
-
- 電子書籍
- ウェディング戦記 - 全1巻 フラワー…
-
- 電子書籍
- サイレント・アイ(2) フラワーコミッ…