- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
身近な食べものを切り口にした「食」「酒」に続くシリーズ第3弾。まず人間にとって最も魅力的な砂糖の甘味、大航海時代にはスパイスの辛味やコーヒーなどの嗜好品、近代はうま味が世界史を動かしてきたことを描く。
目次
1 塩が制した世界の歴史
2 自然界の多様な味
3 味の世界を広げた発酵
4 世界商品になった辛味と匂い
5 大航海時代と新しい味
6 砂糖が率いた嗜好品群
7 うま味追求の時代
1 ~ 1件/全1件
- 評価
imaitの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじさい
8
初めてのアルバイトが高級料亭で、作業を終えた時の、まかない料理だけを楽しみにしていた過去もあって、味は私にとって重要なテーマ。バイト代が洒落にならないくらい安かったんだけども、「リアル美味しんぼ」を味わえることを唯一の心の支えにしてイマシタ(^-^;なので、味に対する関心は無駄に高い。飲み会やる店をチョイスする時の基準の一つとして、「エビスビールあります」の店は、味にこだわっているので、料理のグレードが高い、とか。これは結構正当率高いので、参考にしてクダサイ。美味しさは大事デス。2015/10/22
クナコ
6
初読。著者作は「酒の世界史」を愛読。食べ物の味を左右する甘味・塩味・酸味・苦味にうま味を加えた5味について、世界史を絡めて説明する。岩波の「砂糖の世界史」などを読んでいると、甘みの王様でわる砂糖についての章は理解しやすい。その他英国がコーヒー党から紅茶党へ鞍替えした理由や新大陸アメリカの食材の旧大陸への流入または料理としての逆輸入、スパイス流通の歴史など、学ぶことが多かった。ただ文庫サイズの本に古代から現代までの食の歴史を詰め込んでいるので、駆け足感が強く、最後の結びも少し強引に感じた。2025/07/29
niz001
3
今回は塩・甘・酸・辛・うま味がメインやけどテーマがテーマなんで前著と話がかぶってるのは仕方ないか。2015/01/03
エヌる@遅れてきたルーキー
2
高校の世界史の教科書だと数行で終わる部分を仔細にとりあげた1冊という印象。そのため、やや真面目すぎるきらいがなくもない、かな2020/08/30
Humbaba
2
食事は人間にとって欠かすことの出来ない要素である。美味しくて安全なものを食べたいという望みは非常に強く、そのために多くの時間とお金を費やしてきた。現代では安価に手に入る物であっても、かつては極限られた人間しか口にすることができなかったものはとても多い。2016/10/18