講談社現代新書<br> 落語の国からのぞいてみれば

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講談社現代新書
落語の国からのぞいてみれば

  • 著者名:堀井憲一郎【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2013/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062879477

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内容説明

時間の感覚、死生観、恋愛と結婚、酒……今の暮らしは、どこかヘン!? 江戸を向いて歩こう! 恋愛こそすべてという圧力、名前に対する過剰な思い入れ、死んだらおしまいと言えないムード……どこか息苦しくないか? 落語のなかに生きる人々の姿から、近代人のおかしさを撃つ! (講談社現代新書)

目次

数え年のほうがわかりやすい
昼と夜とで時間はちがう
死んだやつのことは忘れる
名前は個人のものではない
ゼニとカネは別のものである
五十両で人は死ぬ
みんな走るように歩いてる
歩くときに手を振るな
生け贅が共同体を守る
相撲は巨大人の見世物
見世物は異界の入り口
早く結婚しないといけない
恋愛は趣味でしかない
左利きのサムライはいない
三十日には月は出ない
冷や酒はカラダに悪い

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

330
落語の小噺から、昔の江戸時代の社会を見てみた感じがした。男女は今も昔も変わらない所もあるなぁと思った。落語もちょっと観に行きたいな。とりあえず笑点聞いてるけど実際の落語も聞きに行きたい。2016/10/05

ケイ

136
出版は10年前。今の落語ブームの来る前だ。私は月に2~3回は落語を聞きに行くが、この方はかるくその10倍。その上で語られているし、古典的常識がまさに身に付いておられるから、色んなことを腑に落としてくださる。伊勢たあ、上方から日のいずる方に行ったら東の端っこ。それがお伊勢参り、だから江戸の人間は常陸に行きゃあいい、なんてのはまさに理を得たり。巻末に、この噺ならこの噺家が良かったとまとめてあるが、これは10年なのに、真打に成り立ての三三や、まだ二つ目だった一之輔もあげられてるんだから、2人の今は当然か。2019/02/06

saga

28
江戸の世界観を現代に伝える落語。子どもの頃に両親に連れられて上野鈴本で観た正月公演。そこから落語好きになったのだが、今は江戸、明治という時代の雰囲気を楽しんでいる。著者は京都生まれで上方落語や江戸(関東)落語に深い造詣があることをひしひしと感じる。ライブで落語を聞けないとき、DVDではなくCDを推す著者の主張に納得だ。桂米朝を聞いてみたくなった。2018/07/17

ばんだねいっぺい

24
落語を通じて、江戸と現代の違いを知るとためになったり、ためにならなかったり、とにかく楽しい。2015/11/08

kochi

19
〈ブクブク交換本〉落語の世界から江戸時代の世俗を探る。例えばお金や相撲に対する感じ方などが、落語を引用しながら解説されており、色々な落語の切り取られたエピソードだけが出てくるので、その落語は全体ではどうなっているのだろうと、気になって仕方がない。巻末に110もの落語について、誰のCDがおすすめか等のまとめが有り有用。上方だと米朝と枝雀、春団治。東京だと、談志、志の輔、志らく、談春、志ん朝などがよく出てくる。ちょっと偏っているかも。不思議なコメント「枝雀はどこに行ってしまったんでしょう」はなぜ?2019/01/30

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