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内容説明
企業の不祥事が続いている。その中には、「会社の常識は社会の非常識」が当たり前だった時代には黙認されていたようなものもある。社会の見る目が厳しくなっているのだ。しかも、世界的なマネーの動きが飛躍的に活発になり、スティール・パートナーズなどの企業が虎視眈々と買収を狙っている。経営不振で株価が下がれば、いつでもターゲットにされる可能性がある。本書では、数々の企業買収を成功させている日本電産、経営統合に成功したJFEやKDDI、ほとんどが社外取締役の企業統治を行なうソニーと社内取締役ばかりのトヨタ自動車、CSRに努めるコスモ石油などなど、多くの企業の奮闘する姿を取材し、これからの時代の優良企業とは何かを考える。高収益のエクセレント・カンパニーであることは、株式会社として必須の条件だ。さらに、従業員や地域住民などの幅広いステークホルダーに支持されるグッド・カンパニーになるためには?
目次
第1章 新たな挑戦を受ける会社
第2章 大買収時代を生きる条件
第3章 合併・統合、成功の条件
第4章 優れた経営体制を求めて
第5章 会社を社会に開く
第6章 グッド・カンパニーを目指して
第7章 あなたの会社は大丈夫?そして、あなたは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
6
お金を出したからと言って、それだけで相手の会社を変えるわけではない。確かに株式だけを考えればお金で変える部分はあるのは事実といえる。しかし、いくら株式を購入してもその後の関係がうまくいかないような買収は効果が薄い。そうならないようにするためには相手との関係が重要になる。2017/08/26
shiojojo
2
変化の早い時代に置いて必要なことは情報と決断だと感じた。ただし、この情報というのはインターネットでググッて出てくるような情報ではなく、現場の意見という意味だ。失敗している会社は、現場の意見が曲が伝わっている。そうすることで、現場もやる気をなくす。また、決断する為には知性をつけなければいけない。知性がなければ粉飾や改竄が行われる。知性をつける為には自分の領域だけでなく、色々なものに触れ、世間を知る必要がある。私は経営者ではないが、色々なものに手をつけ、頭が凝り固まらない知性を磨こう。2020/05/25