内容説明
死後の世界、あの世への関心の高まるいま、話題の宗教学者同士が「死」について語りあう。山にかかわる「送り火」、海にまつわる西方浄土などを題材に、自然とともにある日本人の死生観を解きほぐし、死との向き合い方を考える。
目次
序章 人はなぜ死ななければならないのか(五山の送り火で心して御魂をお送りしたい 時代を超えて働きかける共鳴装置としての自然 ほか)
第1章 魂が行くところ(落日の彼方に浄土あり 親鸞の浄土観は海上浄土観 ほか)
第2章 日本人の「死」(殺すなというメッセージ 個と組織のどちらを選ぶか ほか)
第3章 死ぬ覚悟と無常観(すべてを貫く生き残りという戦略 生き残り戦略に対する無常戦略 ほか)
第4章 浄土はあるのか(浄土はあるのかないのか 浄土信仰にある西方と十万億土 ほか)



