内容説明
ルシンダは新進気鋭のインテリア・デザイナーだ。今度の仕事はキャリアを積めるという点でとても魅力的だった。しかも改装を頼まれた屋敷の所在地はカリブ海のセントルシア島。南国の楽園でやりがいのある仕事につけるなんて夢のようだ。ただ一つ、依頼主がゼイン・アレキサンダーだというのが引っかかる。ゼインとは彼女がまだこの仕事につく前にも面識があったのだが、そのときも今も、危険な香りを漂わすゼインは彼女を苛立たせた。婚約者と別れて以来、男性不信に陥っているルシンダにとって、ゼインこそ、最も近づきたくない相手の一人。なのに、島に着くなりバカンスをともに過ごそうと誘われて……。
感想・レビュー
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糸車
25
仕事に打ち込み個人事務所を持つまでになったヒロイン。世慣れた実業家でプレイボーイと噂されるヒーロー。きちんと自立している大人同士にしては随分不器用な恋模様。ヒロインは長年婚約していた彼に裏切られ、ヒーローだってそのうち自分に飽きて去っていくと信じ込んでいるのでいつも逃げ腰。ヒーローも彼女を思い通りにしたがる割に煮え切らない態度。両親を亡くし頼みの祖母まで亡くすヒーローの甥っ子の疑似家族として暮らしていても心は揺れる揺れる。イラッとしてじれったいけど妙にはまった。どこにツボがあるか自分でも分からない。苦笑。2016/02/24
