ちくま文庫<br> それからの海舟

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader

ちくま文庫
それからの海舟

  • 著者名:半藤一利【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2012/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480424433

ファイル: /

内容説明

幕末の動乱期の中、勝海舟はどう生きたのか。新旧相撃つ中で旧幕臣たちの生計をたてる道を探り、福沢諭吉らの批判を受けながらも、旧幕府勢力の代弁者としての発言力を確保して徳川慶喜と明治天皇の会見を実現。また一方では逆賊とされた盟友西郷隆盛の名誉回復に尽力した海舟の後半生に光を当てた名評伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

32
「徳川家の後始末を否応なしに背負い込み、苦労で苦労を重ねる」それからの海舟。主君・慶喜から好いように使われながら悪し様な評価。江戸っ子の腹のなかのモヤモヤ、少しは辛口な皮肉で晴らさなければが人間らしく「食て寝て働きもせぬ御褒美は 蚊族(華族)となりて亦血をも吸う」「小理屈と借金のこる年の瀬」。西郷さんとの死後までの情誼が彼の人柄を表わしで印象的な「濡れぎぬをほさんともせず子供らの なすがままに果てし君かな」。2024/06/18

tsu55

30
僕は半藤さんと同じ墨田区の出身なので、海舟贔屓なのだけれど、半藤さんの海舟愛が強すぎる書きぶりには、すこし引いた。 勝海舟には『瘦せ我慢の書』のような批判もあるが、江戸から明治への移行を平和裏に行うことにより列強の干渉を防ぎ、また主家である徳川家の名誉も回復するというのは、並大抵の人間にできることではない。まぁ、この本の勝海舟も、『痩せ我慢の書』の勝海舟も同じ人間に対するふたつの見方。見方が変われば評価も変わる。人を見定めるのは難しい。2023/04/10

まさにい

30
小学校の頃、NHKの大河ドラマで子母沢寛 原作の『海舟』を見て以来、勝海舟のフアンです。僕も江戸っ子なので、どうしても贔屓にしてしまいます。実は小学生の時、東京の偉人は?という問いに、勝海舟しか思い浮かばなかったのです。ちなみにその問いを発した先生は薩摩(鹿児島)出身。大体偉人は東京以外に多いのですね。江戸っ子として胸を張ってこの人がいるという人は勝ちゃんぐらいなのですよ。しかも坂本竜馬の師匠筋だし、よくよく考えてみると、明治維新は勝ちゃんの策略のように思えてくるのですね。これは江戸っ子勝ちゃんの本です。2016/09/11

うえぽん

29
元文藝春秋編集長で歴史関係の著作が多い著者による勝海舟・西郷隆盛会談後の勝っつぁん伝。数週連続の勝海舟特集の番組を観ているような見事な筆致と編集。勝海舟から見た明治時代の歴史書とも言えるが、半藤さんが見た勝の哲学とは、旧幕臣とか薩長とかの枠を超えて「公」のためにやらなければいけないことをやる、これに尽きると言う。結果的に高官に上り詰めるが、私心、権力欲がなく、必敗を期して江戸城を明け渡し、徳川の反乱を抑え、最後は慶喜の汚名を雪いだ人生。中には文学は大嫌いと言いつつ、壮大な句を詠み楽しんだ様子も伝わる佳作。2023/11/04

つーこ

29
歴史小説かと思ったら、エッセイなんですねー。でもそれからの海舟のこと、私全然知らなかったのでとても面白かった。新撰組好きなので、彼らのいない明治政府に興味が持てずここまできたけど、新政府も色々とゴタゴタあったんですね。そして東京の人は薩長嫌いって!いつまで引きずってんだよ!と思うけど、確か司馬遼太郎は家康嫌いでしたもんね〜。やはり生まれ育ったお国柄が出るんでしょうかね。2018/08/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/518406
  • ご注意事項

最近チェックした商品