小学館文庫<br> おがたQ、という女(小学館文庫)

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小学館文庫
おがたQ、という女(小学館文庫)

  • 著者名:藤谷治【著】
  • 価格 ¥473(本体¥430)
  • 小学館(2014/09発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094082777

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内容説明

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あれから長い年月を経た今も、おがたQはひとつの暗い謎である-。「おがたQ」と名乗る主人公の謎の美少女の「おんなの一生」を、文化人の父・小林徳二郎、なすがままの母、そのふたりが子育てを放棄したため実質的な育ての親である沖縄県石垣島在住の神懸かり的な祖母・浦添マツ、そして大学の映画学科の愛すべき超まぬけ男・海野鉄男などくせのある登場人物などに絡めて描き出す。三島由紀夫賞候補作家の原点、地球の自転の音が鳴り響くネガティブ・シンデレラ・ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

90ac

19
タイトルが面白そうだった。おがたQという名前の由来にしても作者の映画好きが高じたものだ。ちょっと変わった感じを受ける少女の成長記録だが、とてもユニークな生い立ちで興味が湧く。途中まで面白く読めたのだが、作者の映画好きが物語を途切れさせた感じだ。独特の語り口で文章が面白く、登場人物のキャラも惹かれるものがあるのだけど、残念ながら途中で嫌になってしまう。なにしろ、私が映画を見ないから。ちなみに表紙で見つめる女の子はおがたQさんではない。2014/06/30

ろくでなし@ぐーたら中

12
71点 いい意味で一点豪華主義。何といっても興味の大半は「おがたQ」が何者で、何を成し、そもそも何ゆえこんなヘンテコリンな名前であるのか?という事に尽きるのだが、割と早めにこの謎が解けて以降も、彼女の数奇な人生と更なる暗い謎へと関心は繋げられる。地味に、そして派手に生きた証。これがシンデレラストーリーといえるのか難しいが、突然の終幕は納得できるような気はする。一本の懐かしい映画を見終わったような読後感も意外と悪くない。型にハマらない小説。タイトルと装丁の勝利ではあるが、良くも悪くも、ひっぱるウマさはある。2013/06/18

たま

11
おがたQと自ら名乗る女の子が主人公なのだけど、その正体を掴むことがいっこうにできない。まさに彼女の存在は「暗い謎」であり、その謎が知りたくて引き込まれました。身勝手で打算だらけの人達に囲まれて翻弄される人生の中で、それを受け入れることも拒否することもなく生きる彼女が悲しくて寂しくて、読後はぽっかり穴が開いたような気持ちになりましたが、あのラストが彼女にとっての幸せであるよう祈りたいです。2014/08/15

YH

3
毒親に育てられた故にか、生きにくい人生を歩んでしまったのかな。オガタQがちょっと切ない。石垣にいたらもっと笑顔でいれたのかな。マツとの交流が良かった。2018/07/21

ken-chang

3
まずタイトルだろう。自分の名前ってのがしっくりくるのは何時頃だったろうか?おがたQという名前で楽になれたのはよくわかる。様々なことに翻弄され心が右往左往彷徨い自分を見たのかも。好きな小説で楽しめた。☆52016/06/03

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