[新装版]勝海舟の人生訓

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[新装版]勝海舟の人生訓

  • 著者名:童門冬二
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • PHP研究所(2011/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569699691
  • NDC分類:159

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内容説明

勝海舟はもとは身分の低い御家人だったが着々と出世し、徳川幕府が倒れる寸前には幕府の終戦最高責任者として江戸無血開城を果たした。その後は明治新政府に参加し海軍大臣や枢密顧問官にもなっている。つまり勝は「二君に仕えた幕臣」の典型である。そんな勝の生きる姿勢を、「忠臣二君に仕えず」と苦々しく思っていた福沢諭吉をはじめとする世論。しかしながら勝は「白か黒か」の二者択一的なものの考え方や行動をとらなかった。「自分で、自分を窮地に追い込まない」、つまり自分を大切にするという、積極的で柔軟な自然体で人生に対していったのである。それは単にエゴイズムに走るということではなく、他人の意見を尊重し、他人の人格を尊重したからこそ、自分の人格を大切にした、ということなのである。本書は、勝海舟のたどった人生と、西郷隆盛、坂本龍馬、島津斉彬など彼がかかわった多くの人達とのエピソードをまじえながら語られる、含蓄ある箴言集。

目次

第1章 時代は生きている(行ないは自分が、批評は他人がする;世間は生きている、理屈は死んでいる ほか)
第2章 自分の好機を見逃すな(世の中はやはり人間関係だ;二兎を追うものは二兎を得る ほか)
第3章 人間、万事に学ぶ(研修中は脇見をせずに専念せよ;不平不満も世の中を進歩させる一助 ほか)
第4章 積極的な自然体で生きる(経営改革はまず改革者から始めよ;若者を扇動せず、自ら活動せよ ほか)
第5章 逆転の発想をもて(能力ある無資格者を引き上げよ;反対者は論より事実で説得する ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オリーブ

3
勝海舟みたいな人が上司だったらな~とつい思いながら読んでいましたけど、そんな風に思うこと自体、「自分の責任を免れるための口実だ」と途中書いてあって、私に気持ちを見透かされたような気持になってハッとしました。自分にとってマイナスとしか思えない人こそ、実は一番の<師匠>なんだという目を持つように努めようと思いました。私自身、世論が良いというものが一番のように思いがちで人に左右されがちなのですが、彼のように自分に自信を持って生きていきたいです。2014/02/14

アイマール

1
学問は実践できなければならない。2020/07/14

徐庶

1
「人はよく方針というが方針なんか定めてどうするのか」 ウチの会社の経営陣に言いたい。このコロナの影響が甚大にも関わらず、方針を変えず固執している典型。 勝海舟の人生訓は多くの事が現代にも役立つし、 広田弘毅の「志高く自ら計らわず」という共通の思想も。 氷川清話も早く読まないとない。2020/05/19

勝みやこ@佐幕派。

1
こういう人になりたい!って思った。本当に自分は視野が狭いなって思う。どれだけのことが出来ても、どれだけの事ができるようになっても、それだけで終わってはいけないんだよなぁ、やっぱり。2013/01/22

satoshi0757

0
幕末の主要人物ながら、意外にその人となりを知らなかった。この本でかなり彼の思想や文字通り人生観を推し測ることができ、充実した一冊だったと思う。これからは、彼の著作にあたってみたい。現代語訳でたいてい彼の言葉は江戸弁で記されることが多いが、おそらく精神もこれぞ江戸っ子と思わせる人物であったのだろう。非常に通快な人物と思わせる。2015/06/15

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