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内容説明
時速100キロ以上の速さで数百トンの列車を率いて走行し、時刻通りにホームの定位置にピタリと停める…。このような職人技をもつ運転士は、何を考え、どのように電車を運転しているのだろう。また、それを支える鉄道の仕組みとはどのようなものだろう。JRの運転士として特急電車から貨物列車まで運転した著者が、電車を動かす複雑精緻なシステムと運転士という仕事をわかりやすく紹介する。
目次
第1章 鉄道の特徴
第2章 発射と加速
第3章 走る-駅から駅まで
第4章 止まる
第5章 線路と架線
第6章 安全のこと
第7章 より速く
第8章 運転士の思い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
esop
65
レール1本の長さは25mが標準である/「タタンタタン」と周期的に聞こえるのが継ぎ目を車輪が渡る時の音である2024/03/06
saga
58
【再読】初読の時は、直流、交流の仕組みの説明についていけなかった。しかし、幾冊か鉄道の本を読んだ後で再読することで理解が進んだ。「電車を運転する」ということと、それに伴う苦労を知らずにいたことも再認識もした。日本は世界に誇る定時運転が当たり前の国だが、もう少し運転密度を下げてダイヤを組めれば、無謀な運転による事故は防げるのでは? と思わずにはいられない。大都市圏ではコロナ禍で終電時刻を繰り上げているが、コロナ収束後も続けて良いのではないかと併せて思う。鉄道運転士のワークライフバランスが良くなりますように。2021/08/11
mitei
35
とても専門的に電車の仕組みについて書かれていてよかった。しかしどう動いているのかが中々わかりにくく、自分の勉強不足を実感した。2011/09/28
あらあらら
19
元運転手が書いているだけあってとても詳しい。憧れる職業の一つであるが、思いのほか不規則な勤務なのは驚き。2015/02/23
501
18
電車の運転は自動車と違って走る場所が固定されているので簡単なのではという考えをきれいに覆してくれる。電車の特性から運転手は自分が運転する線路を、どこのポイントをどのくらいの速度で走りどこでブレーキをかけるのか、線路の情報を完全に覚えて運転するとのことで、電車の仕組みを長年運転手をされていた方がその知識を用いて解説されていてるので分かりやすいし面白い。2019/07/01