内容説明
惨たらしい残虐刑! 火あぶり、様(ためし)斬り、獄門、鋸挽……身の毛もよだつ恐怖の拷問と凄惨極まる処刑法を詳細図説! ※本書は1985年5月、六法出版社より刊行された『大江戸刑事録』、1988年1月、高文堂出版社より刊行された『江戸の犯罪と刑罰』を加筆・改題・再編集したものです。
目次
江戸幕府の刑法と裁判
大江戸の治安と牢屋
名奉行
刑罰
殺人罪
窃盗
放火
密通
飲む
賭博
売春
女と犯罪
禁教徒迫害
密貿易と海の犯罪
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ギルヲ
3
クリスマスに何読んでんだと思いながら読了(笑)タイトルはSM誌みたいですが、死刑に六段階あるとか、江戸時代は軍事政権だったので深夜は外出禁止だったとかなかなか興味深い一冊でした。驚いたのは三振法が採用されていることで、現代のアメリカでは重罪前科2犯の3回目は終身刑ですが、江戸では万引き3回でもう死罪。あと、浮気した妻を殺しても夫は無罪だが逆の場合は妻は死罪。えげつない男尊女卑といい拷問のキ○ガイっぷりといい、体制や上下の秩序を守るのが主眼の法律の怖さが迫ってきます。読み応えありました。2020/12/26
UMA
3
拷問大全、という割には思ったほど拷問の紹介数がなかった。もっと凄いことになってるのかと思ったら、実際に起こった犯罪例の方がメインな感じ。これはこれで面白いので全然アリだけど。禁教徒弾圧のマジキチっぷりが……。2012/08/09
福嶋洋一郎
1
昔の刑罰は見せしめが多分にある感じですね。男尊女卑も凄まじい。2018/06/07
かなせ
1
今では考えられないような刑罰拷問ばっかりだけど、現在でもあまりにも酷い犯罪者には適応しちゃえよ!!と思った。2010/03/08
雨季
0
PHPなどの同種の文庫本に比べると、論文寄りのやや硬い文体ですが、その分内容が濃く、資料としての実用性は高めです。純粋にこの手の分野に興味がある人も楽しめる内容かと。2011/11/07