訓読みのはなし - 漢字文化圏の中の日本語

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訓読みのはなし - 漢字文化圏の中の日本語

  • 著者名:笹原宏之
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • 光文社(2014/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334034559
  • NDC分類:811.2

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内容説明

「戦く」から「お腹」「凹む」、さらに「GW」や、絵文字まで全て「訓読み」が可能。かくも幅広い訓読みの世界を具体例とともに見てゆき、日本語の面白さを「再発見」する。

目次

第1章 訓読みの歴史
第2章 音読みと訓読み
第3章 多彩な訓読み
第4章 訓読みの背景
第5章 同訓異字のはなし
第6章 一字多訓のはなし
第7章 漢字政策と訓読み
第8章 東アジア世界の訓読み

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

48
訓読みという手法を、現代まで普遍的に継続させたのは、日本だけ。あまりにも日常的なためか、訓読みの世界のおもしろさは、日本語使用者自身には、なかなかピンとこないものである。この本で改めて訓読みの奥深さ、おもしろさがわかる。著者は国字の専門家として知られている。国字の読み方は、普通は訓だけしかないが、そんな文字を多数作ったのも、日本語の特色といえるかも。2017/10/17

西澤 隆

5
「訓読み」とはどんなことなのかなんて考えてみたこともなかった。漢字とともに中国から渡ってきた音に対応する意味の自国の言葉をつけるのが訓。だから日本以外にも訓読み的な使われ方はある。一度ついた訓読みに対して字形や部首などから引っ張られる形で別の音読みができたり、そこから字が生み出されたり。いろんなつながりでどんどん化けていく文字。それを仕組みとしてシステマチックに分析する読み物はとても刺激的。英字の筆記体を誤解から漢字のように扱ってしまった「℥」などいろんなトリビアも満載で何度でも読み返したい一冊なのです。2017/12/13

のんき

5
音読みと訓読みの違いくらいなら分かると思っていたけれど、そう単純なものではないのだという事例があとからあとから出てきます。タイトルに「はなし」とあるけれど、日本語はどうあるべきか的な「はなし」は出てきません。個々の事例に則した「はなし」が出てくる、読み物というよりは事典のような本です。事例を見ていくうちに「発明は苦手だけど改良は得意な日本人」の原点ここにありかも、という気分になりました。何を読み取るかは読む人次第ではないでしょうか。2009/03/21

れいちゃん

3
漢字の訓読みについて改めて考え直す良いきっかけとなった。国字研究の第一人者と目されるだけあり、本書の情報量には脱帽するが、具体的な漢字を列挙し個別に説明が加えられているので雑学感が拭えないのが難点。2020/05/17

たつるん

3
日本語の訓読みは、感じの文化圏内でも特異なものである。 近年皮膚を皮ふと書いたりする傾向があるが、難しい感じや訓読みがもっと保存されてもいいじゃないかと思う。 文字や言葉、またその難しさ自体も文化そのものなのだから。 2018/03/13

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