内容説明
このまま将来性のある職につかなければ、負け組になってしまうのではないか。そうした恐怖心を抱えている若い世代も少なくない。では、どうしたらいいのか。自分の生きる道をどこに見出したらいいのか、それを考えるヒントを与えることをめざしている。その出発点になるのが、3種類の日本教、3つの属性ということであり、自分がそのどこに属しているのかを知ることで、考えるための道筋がはっきりしてくるはずである。
目次
序章 本書がなぜ人生を変えるのか
第1章 サラリーマン系に属すべき人々
第2章 自営業・自由業系に属すべき人々
第3章 公務員・教員系に属すべき人々
第4章 三つの属性が伝えられる過程
第5章 三つの属性に対応する大学
第6章 一流企業に入ると不幸になる人々
終章 正しい属性で生きる人間の可能性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
46
昨今グローバル化が進み、格差は拡大の傾向にある。少子高齢化は進み、社会のバランスが崩れ始めている。勝ち組にはいって栄華を極めるのか、負け組に甘んじるのかを悩む若者が増えているのは周知の事実である。どの様にすれば最良の人生が送れるだろうか。日本人は一人ひとり人格が違う。育った環境によっても大きく左右する。日本人をサラリーマンタイプ、自営業タイプ、公務員タイプに大別出来るが、自分自身がどのカテゴリーの属するかを把握する事が肝要である。違う土俵で相撲を取っても決して書く事は出来ず、最良の人生を送る事は出来ない。2013/04/15
booklight
28
宗教学者の日本人論。東大:公務員・教育系(1割)、早稲田:自営業・自由業(2割)、慶応:サラリーマン系(7割)、と3種類に分かれるとある。育った環境によってタイプも変わってくるので、自分にあったところ選ぼう、ということだが、性格の環境論が強すぎるし、大学もメイン3つしか出てこないし、その割にはそれぞれの掘り下げが自分の身の周りのみだし。アイデアはいいのに、もったいない感じ。2021/06/27
猫丸
12
オウム事件のときにも日本人は激しく凝集し、少しでもオウムについて考えようとする人を徹底排除した。島田氏も被害者の一人である。とくにオウムを擁護したわけでもなく、宗教学者として研究の俎上へ載せただけなのに、字の読めぬ大衆は仲間外れを恐れる一心で島田裕巳を辞職に追い込んで恬として恥じない。島田氏の怨念はいかばかりか。敷かれたレール上を外れないように戦々兢々としながら、外れた者が自分でなければ残酷に葬り去れる大衆の心性は、島田氏の理解を超えるものだった。追求は慶應三田会とサラリーマンという象徴に行き着く。2020/11/04
ATS
12
★☆☆日本人にはサラリーマン系、自営業・自由業系、公務員・教員系の3つの属性があり、その属性を把握して進学先や職場、パートナーを決めた方がよいようだ。「ようだ」というのは、最後まで読んでないので目次から推測したためである。本著の欠点として、参考書籍がないこと(あっても自著)。それゆえ、エッセイ的な感じになっていて、論理に説得力がない。納得できないまま話は進行していくので、読むのが苦痛になる。生活環境が個人の性格や生き方に影響があるのは自明であって、筆者が言及するまでもない。まぁ、読まなくても困らない(笑)2017/04/08
うえ
3
「イスラームという宗教は、強い結束力をもっているように見える。けれども…実は、イスラームの信者たちはモスクに所属していない。モスクはただの礼拝施設であり、人々はたまたま近くにあるモスクに礼拝に行くだけで、そこのメンバーというわけではない。旅行しているときには、旅先のモスクを訪れ、そこで礼拝すればいい…イスラームが組織というものをもたない宗教であることを意味する…組織を作らなければ物事が進まないという観念もなく、組織社会である日本とは対極なのである」●欧州のように教会税を集める必要がなかったからか2015/01/24
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