内容説明
【収録コンテンツ】■北方さんが創作上使った108人の好漢の「人物事典」 ■北方謙三氏のメッセージ(執筆開始と完結時) ■北上次郎氏や吉田伸子氏など書評家の書評 ■担当山田氏の作品への感想メール(裏話満載) ■川上健一氏×北方氏対談 ■物語の地図と年表 ■小説すばる掲載時の「漢詩」 ■文庫刊行時企画「北方水滸伝メール」全文掲載 など、北方水滸伝にまつわるファン必見のコンテンツが満載です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アルピニア
61
水滸伝読了の余韻に浸りながら、総ざらい。いや~面白かった!一番笑ったのは、編集者山田裕樹さんが各回の原稿を読んだ後に北方さんへ送った手紙。水滸マニアにして北方さんの深い理解者である山田さんあっての北方水滸伝だったのだなぁと思った。北方さんによる108人の解説では、一人一人を思い出し感慨深かった。最期の場面を思い浮かべるとまた涙が・・。時折挟まれる北方さんの一言が鋭い一刺しだったり、意外な独白だったりして楽しく読んだ。そして嫌でも高まる「楊令伝」への期待。北方さん、「男はいかに死ぬか・・」書き続けて下さい!2020/04/05
オカメルナ
47
全19巻を読み終えた達成感より寂寥感の方が優り、しばし茫然。余韻に浸りたくて復習も兼ねて読本を読んだ。なんと北方氏は9500枚もの原稿を全て手書きで書かれたそうだ。そして愛用の万年筆に黒旋風李逵と命名していたんだそうな。そんなエピーソドが楽しく、北方さんの漢達への思い入れの深さに驚き共感もした。年表を見て「ああ こうだったなぁ」なんて思い出しては涙。年表で泣くって・・・珍しいよねこんな人(私)。人物事典を読みまた涙・・・アホか私! 「編集者からの手紙」には笑ったりと物凄く堪能できた読本だった。2012/07/08
Kircheis
30
★★☆☆☆ あえて読む程のものではないかな。 でもファンなら読みたくなるよね!2018/03/30
MATHILDA&LEON
25
水滸伝のおさらい本。著者の、108人の人物に対する想いや考え方が、みっちり詰まっており、年表や人物事典が載っているので、改めてあの水滸伝という素敵な世界に浸れます。『かっこつけてて横柄なオヂサン』(もともとファンですが)と思っていたけど、なんて面白く、真面目な人なんだろう!と、これを読んで変わりました。北方さん、北方ファンの皆様、ごめんなさい。ちなみに、大沢在昌さん、吉川晃司さんなどなど、素敵な方々との対談もあり、貴重な一冊です。2014/04/22
さよちゃん
20
いろんな方の作品解説や作者との対談、人物辞典、年表など19巻の長い旅をゴールした人だけが楽しめる、おまけ本。「作者から読者へ」という、文庫化のときの月一メルマガの文章が、とても温かくて、失礼ながら驚きました。こんなに優しい文章が書ける人だから、素晴らしい作品を書けたのでしょう。北方さんには心からお礼を言いたいです。「水滸伝」を書いてくださって、本当にありがとうございました。2012/11/25




