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内容説明
「マリー・アントワネットも愛でたジャガイモの花」「イチゴのつぶつぶの正体は?」「大根は下ほど辛い。上はサラダ、下はおでん向き」などなど。知的に味わえば、野菜はおいしい!
目次
第1章 野菜に咲く花、どんな花?(キャベツも花が咲くの? ダイコンは白い菜の花 ほか)
第2章 植物のどこを食べている?(花を食べる カリフラワーの意外な親戚 ほか)
第3章 野菜はどこから来たのか?(二千年後の野菜 二千年前へタイムスリップ ほか)
第4章 ちゃんと野菜を食べなさい!(どうして野菜を食べるのか? 自動車を動かすのに必要なもの ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
148
野菜の力は凄い。大地から切り離されても、極寒の冷蔵庫の中でも生きている。放っておくと葉を広げる。花をつけるのは種を残したいから。キャベツに黄花、大根に白花、人参にも牛蒡にも花は咲く。…野菜は何処から来たのだろう。アジアアフリカ南米と、世界中から集まってきた。メロンの種は弥生時代の遺跡から出土しているそう。…猿人類は果実食からビタミンCを接種できたため、ほとんどの動物とは異なり体内生成できなくなった。太古から人は植物を食べ、体を整え守ってきた。まだ人が知らぬだけで、野菜には隠された多くの力があるのでしょう。2020/05/13
壱萬弐仟縁
11
病気のため、努めて野菜ジュースを飲むようにしている。スケッチの野菜が数多く紹介され、親しみやすい新書。マリー・アントワネットがジャガイモを、織田信長がトウモロコシの花をそれぞれ愛したという(42~と51ページから)。歴史上の人物も野菜の花を愛でていたのは斬新な切り口だった。滅多に花を咲かせない野菜(例 筍)もあるようだ(66ページ~)。竹が花を咲かせるのは大飢饉の前兆(68ページ~)。これは覚えておきたい。天変地異やダニで人が死ぬ時代ゆえに。肉食系の人は本書で食生活を反省するきっかけに。vegan志すか?2013/02/23
びすけっと
6
2008年4月刊。「科学の栞」つながり。花を見る機会がない野菜はじめ植物をたくさん取り上げて、その生態を分かりやすく伝えてくれています。もうひとつおもしろいのは、私たちが食べているのはどの部分かということ。二千年前をたどりつつ、二千年後の食生活を予想しています(p.122-124)。それを読み進めるうちに、その大本になる種子が気になり出しました。著者は楽天的ですが、モンサルトのような会社が種子を痛めつけたり、そもそも人間が二千年先まで地球を保ち続けることができるのかを心配したりしてしまいます。2015/07/31
ふろんた
5
★★★★2018/04/09
しんしん
5
野菜の雑学がいっぱい書いてあった。 明日から食事がさらに楽しくなりそう。 野菜の花の色や形にも野菜の生存戦略がるというのは驚きだった。2016/04/19