内容説明
結婚の夢に破れたリンジーが訪問したのは、父の故郷バッファロー・バレー。小さな町はかつての賑わいをなくし、学校は閉鎖の危機に直面していた。人生を再出発しようと臨時教師を引き受けたリンジーは、住民から温かく歓迎され、そこで美しいブルーグレイの瞳の男性──農場経営者のゲイジに出会う。ことあるごとに衝突するふたりだったが、ゲイジがふとしたはずみで彼女の唇を奪った瞬間、恋心に火がついた。だが、都会生まれの“よそ者”であるリンジーと自らの地を誇りとするゲイジの間に、ある事件から大きな溝が生まれて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
choco
6
主役のゲイジ達より、隣の農場に住むサブストーリーのブランドンとジョニーの話の方が印象的(^_^;)結婚後の厳しい農場生活と、愛する家族との狭間で苦しみますが、根底には互いを想う気持ちが語られていて読みながら応援。報われないようでしたが、やはりそこはロマンス、終わりはホッとします。あとは滑稽なほどに哀れなモンティ。ヒロインが結婚を迫った当初のすげない態度と最後には逆に結婚を懇願する態度と言動が、この話にユーモアを与えてくれます。人間、物は言い様なのかも(笑)主役はまあ、ほっといてもくっついたのでしょう。2016/05/22
さきⅢ【ロマンス小説専用】
1
★5:いわゆる群像劇スタイルの作品といったところか。この作家さんの著作は以前も思ったが、単にロマンス小説と一括りにできない、大変奥が深い作品だと毎度しみじみ思う。登場人物はけしてパーフェクトとはいい難い、普通に欠点を持ち合わせた人々。読者は、そんな人物達の誰かと自身を重ね合わせ、いつしか手に汗握ってエールを送りつつ、ページを捲っているのだろう。わたしはふと、ティーンエイジャーのキャラの心境を、かつての自分に重ね苦笑してしまった。ロマンス小説苦手!という方にもぜひ、読んで頂きたい一冊である。2018/09/04
ぱんだのぷうさん
1
面白くないわけじゃない。ほのぼの感いっぱいで、飽きずに読めた。でも町の何組もの男女が描かれているから、最後まで読んでもなんか、スッキリしない。もう少し絞って、今回はゲイジとリンジーについてもっと深くよみたかった。シリーズ物らしいが、ロマンス物としては期待できないかも。胸キュン度が低い。本としては面白かった。2013/02/10
suiu
0
登場人物が多すぎる。 シリーズの導入を兼ねてるから? 2013/12/21
早川珠生
0
ハーレクインというよりノース・ダコタの人々のお話って印象だった 穏やかだけども政府の動向が町全体に影響を受けるという現実を風刺してもいた 読んだ後ほのぼのした2011/05/31