内容説明
幼い頃の極貧の生活の中で自分を導いてくれた母の姿、小学校教師時代の忘れがたい子どもたち、そして現代日本の教育に対する危惧――。灰谷作品の根源に迫る自伝的エッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香
30
灰谷さんの教育の姿勢が見える。そして子供達は指先まで懸命だ。構えていない真っさらな気持ち。抱えているものがシンプルだからなせる技なのでしょうか。。誰かと衝突してしまったり、誰かと比べたり、そんな苦しい思いを抱いたら、この言葉を唱えよう。『いのちは競わせるものではなく、いのちは慈しみ合うもの』2018/01/05
ムーミン
16
「やさしさときびしさというのは一つだと思うのです。少なくとも教育のなかでのやさしさときびしさは一つでなければだめだ……」P.772018/05/06
Shinji
3
う〜ん 昔の子供と今の子供ってやっぱり違うよなぁ… 大人はもっと違うよなぁ… 色を付ける大人が一番悪いやんなぁ2014/10/31
Kana Kikuchi
2
この本を読んでいた通勤途中、わたしはじんわり心が熱くなって、涙が出そうになりました。本のなかに出てくる子どもたちの向こうに、わたしが仕事で接する子どもたちが見えてきて離れないのです。寝坊した日でしたが、とても幸せを感じて出勤できました。やはり、綴り方は重要。職場の仲間に紹介したい。2016/06/11
さくら
2
児童詩誌「きりん」の編集の話や掲載された子供の詩・・素直で体当たりで優しすぎて身につまされて、泣かされた。今の子供はどんな詩を書くのだろう。時代や背景が違うから考え方も違うのかもしれないけれど、感性は同じだと思いたい。自分の子供の「語録」記録しておけば良かったなぁ^^;2016/05/12