内容説明
近未来、いかなる存在の意志によるものか? 15歳から17歳までの少女たちが突然、世界中で狂死を始めた。少女の屍は立ち上がり、人肉を求めてさすらう無数の大群と化す。屍少女“ステーシー”殲滅のために完全武装の再殺部隊が組織されるが、戦いは血まみれ、泥沼の様相を呈し、涙は枯れ、心は凍りついていく……。大槻ケンヂの音楽も含めた全作品の中でも、最も狂気性に満ちた名作に、外伝2編を加えた完全決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ
75
15歳から17歳の少女たちが突然変死を遂げ、その屍が数十分から半日の内にゾンビとなって蘇り、人間を襲って喰らうという現象が世界中で蔓延した。さまよえる屍少女たちは、いつしか「ステーシー」と名付けられた。ステーシーとなった少女たちを再殺部隊が、再殺する。再殺は、ただ殺すのではなく、165分割以上の肉塊になるまで解体し、二度目の死を与える。“ライダーマンの右手”と呼ばれる小型チェーンソーが最適とされる。ステーシーは、ニアデスハピネスという多幸感がある。B級映画を小説にしたような作品で、感情が揺さぶられました。2026/01/24
HANA
66
突如15~17歳の少女がゾンビ化を始める。彼女らを「再殺」するには肉体を165分割しなければならなかったり、再殺部隊の狂気に満ちた宴があったりとゾンビ物に不可欠なB級っぷりが存分に味わえる。ただゾンビ物にはどれもアポカリプスを目前に控えた奇妙な静かな詩情があると思うのだけど、本作はゾンビ化を少女に限定しているせいかそれが思いっきり表面に出て存分に味わえる。あとそれもあってゾンビっていう群体で語られるゾンビ物には珍しく、一つ一つが独立した個体として感じられるような。ラストも含めて、ゾンビ物として最高でした。2020/04/04
『よ♪』
45
ねぇ、あたしの再殺の権利をあげる──。ステーシー。10代の少女たちの突然死と蘇り。人肉を求め徘徊する屍人と化す現象。美しくなくなってしまった詠子、もう一度殺してあげよう"ライダーマンの右手"で…。悲しくやさしい風鈴の音(序章)。山奥の全寮制女子高は格好の餌食。調査官の駐屯地。再殺部隊の駐屯地。彼女たちを殺すには165分割の細切れにする。人肉ミンチ、潰れトマト、ペチャッ。虐殺祭りの惨殺パレード。薄紫に光る銀色の夜と甘美にグロテスクな宴(ステーシーの美術)。そして──ポストヒューマン、ハムエさん誕生(終章)。2021/05/22
TSUBASA
28
15歳から17歳の間の少女が突如息絶え、半日程度で蘇生して意思を持たぬ不死身の屍少女ステーシーとなるようになった世界。ステーシーを再殺するには体を165分割しなければならない。少女たちは愛した男に再殺を頼み、男たちは安全のためあるいは趣味のためにステーシーを虐殺するのだった。なんとも悪趣味なんだけど、ゴシックな美しさがある。ゾンビはおぞましいからこそ撲滅するのに何の躊躇いもないわけで、若い盛りの少女だったステーシーを惨殺するのには心を殺すか狂うしかなくなるのだろう。余談だけど武装錬金の元ネタがちらほら。2018/08/30
みや
26
死んだ少女がゾンビとなるステーシー化現象が蔓延した世界で再殺が行われるホラー。私の大好きな、美しいグロ。芸術的なスプラッターに何度も感動した。悪趣味極まりない。奇跡的な美に触れると、無性に切なくなるのはなぜだろう。死体を165分割する再殺場面も、歪んだ顔で滑稽な呻き声を発し、体中を痙攣させる再殺前の無惨な少女の姿も、美術品のように輝いていた。対象が15~17歳の少女だけだからかもしれない。愛を持つ男は狂気に冒され、心を喪った者は職人となり、変態男が芸術家となる。この不条理な世界にまだしばらく浸っていたい。2018/10/18
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