内容説明
時は幕末。腑分けを生業とする蘭学医玄庵のところに、風流な文が届いた。約束の場所に出向くと、紅梅の下に血の花びらを散らした、若い女の無惨な死体が。次々起こる切り裂き魔の犯行に憤った玄庵は下手人を捜しに、不穏な空気漂う京の都にまで出向いていく。そして辿り着いた真相とは? 花のお江戸に玄庵の仕込杖が唸りを上げる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オイコラ
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ほとんど検死してなくないか…。連続殺人鬼を追うのかと思えば、なぜか浪士隊とともに動乱の京へ。容疑者も隊にいるつもりが犯行は江戸で続いてたとかいうし、そもそも読んでるこっちは殺人鬼のこと忘れかけてた。美しい御庭番はいつのまにか玄庵に惚れて、玄庵も唐突に告白して、でも叶わぬ恋なわけだが展開がいきなりすぎて切なくもなんともない。歴史上の事件とフィクションをからめて、男の友情も、忍びの女とのちょっと切ない交情もあって−−−のはずが一兎をも得ず。藤沢周平の「用心棒日月抄」はそれが見事に成されていたなあ。2015/10/12
kazukitti
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んー、今イチ時代もの感に欠けるような部分が無きにしも非ず。まー現代の人間に意味が分かるように現代風に書くと、ある程先行するその他の作品で世界観に馴染んでりもすると、やっぱ雰囲気を損なう言葉遣いでしかなくなったりもするワケで。とまぁ、それはともかく、検死役人が連続殺人の謎を解くという体裁のハズなのに、途中から実在の人物と自分のオリキャラ絡めたくなっちゃったのねwというのはどうなのかなー。2012/04/30
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