内容説明
私立探偵の真木は、実業家・磯村の依頼を受けて、十九歳の劇団研究生・乃里子の行方を捜し始めた。調査が進むに従って、バーの女、ボーイフレンドの父と関係者が相次いで殺され、一族の暗く重い過去が真木の前に現れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
涼
11
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2018/10/post-75cd.html2018/10/22
koo
10
ロスマクリスペクト作品と言われる私立探偵真木シリーズ1作目、実業家から行方不明の孫の捜索を依頼される初っ端から想像以上にリュウアーチャー全開でした。(笑)昭和の日本を舞台に描かれる家族の悲劇、1人称「わたし」が似合う内省的な造形、腕っぷしがイマイチなのも本家そっくり。1965年、「さむけ」が発表された翌年の作品というのが驚きです。プロットはロスマク某作品の瑕疵がそのままなのは不満ですが「日本のロスマク作品」を読めただけでも満足です。ただ当時のロスマクファンの評価が気になりますね(笑)2025/02/11
ソルト佐藤
10
和製ハードボイルドの祖のようなので読んでみた。結構、たんたんと捜査が進む感。なんだか、やたらと丁寧な話し方の探偵が今見ると新鮮(笑 変に反権力であるわけでもなく、暴力的でもない。ここも、たんたんと。まあ、やっぱり、ハードボイルド探偵は後ろから殴られて気を失うようだけれども(笑 捜査の仕方も板について好み。死体を発見したら、(身元がばれないように)ちゃんと警察に通報したり(笑 ちんぴらをうまく警察に連れていき身元を確認する方法は感心したり。2019/01/26
Ayah Book
6
ハードボイルド小説。ロスマクさんチャンドラーさんに酷似。とはいえ昭和四十年の日本を舞台にしている本書は、ロスマクさんと同じような古典的な雰囲気をうまく醸し出している。真相はドロドロしていて、解説にはオチが古いようなことが書いてあったが、それが昭和の醍醐味だろう。個人的な意見だけど、解説は作者や作品をよく知っている人に書いてもらったほうがいいと思う。2019/03/03
マヌヌ2号
4
真木の、身も凍らせるほどの冷えきった眼差しが、俗悪に対する解答となる。声を荒らげるようなわかりやすい怒りかたではないけど、だからこそ、重い2022/12/25
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