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内容説明
ドラッカーの第3作目の著作。第二次大戦の末期、GMの経営を内部から調べ、企業経営成功の秘密を探った。その分析をもとに、企業とは何か、組織とはどうあるべきか、という根源的な問題に焦点を当てた。当のGM関係者からは、反GM、反企業の「禁書」扱いとなったが、本書を契機として、「マネジメント」は学問領域として認められていった。現代経営論の金字塔。
目次
第1部 産業社会は成立するか(企業が基盤となる産業社会)
第2部 事業体としての企業(事業を遂行するための組織 分権制の組織と原理 分権制をいかに機能させるか 社外パートナーとの連携 分権制はすべての答えか)
第3部 社会の代表的組織としての企業(個の尊厳と機会の平等 産業社会の中流階級 働く者の位置と役割)
第4部 産業社会の存在としての企業(企業の存続と社会の利益 生産活動の目的 完全雇用の可能性)
成功がもたらす失敗―エピローグ(一九八三年)
付録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エリナ松岡
8
大きく企業内部の話としての組織論と、社会と企業の関係についての2つの話題からなり、組織論は分権制と採用することのメリットとリーダー育成の必要性について、視点・角度を変えて繰り返し述べられている感じでした。ディーラーとの関係、職長の扱いについての話などは特に良かったと思います。一方の社会と企業の関係については、経済学的な見地からの説明は、僕に知識がないためどこまで鵜呑みにしていいか分かりませんが、とにかく著者の主張は理解しました。現在の見地から、どのくらいの精度なんでしょうかね?2015/07/08
手押し戦車
8
企業とは製品を製造して市場に投入するという活動もある、もう一つ大事な事がある。次世代の人材育成をして人材を人財に変えリーダーを育成して行くことが人間組織としての使命である。官僚組織になってしまうと硬直化してリーダーは育成されないまた部下の成果を恐怖に思う上司も真摯さにかける。逆に部下の成果や成長を喜び報いて行く組織は柔軟で伸びる。働きがあって初めて文明が生まれる。個人の利己心を反映させる自由市場は経済を安定させる。自由とは努力、努力、努力と少しの洞察力と社会の利益の為に機能すること。創造力、勇気を育む2014/04/21
人生ゴルディアス
5
ドラッカー初読み。マネジメントという分野を作り出した草分けだけあって、現在でも有効の論点がたくさんある、というか後知恵で読むと素材の味がわかる感じがして良かった。信頼、権限移譲、サーバントリーダーの三種の神器で、サーバントリーダーだけまだあまり出てこないが、コミュニティ育成を支援しろなどに萌芽は見えるか。とはいえ最後の章にあるように、当時はこれでさえ社会主義の匂いがして敬遠されたらしいし、経営陣対労働者の溝は貴族対平民くらいすごかったのがうかがえる。2022/12/17
Roy
5
いくつも金言があるが、エピローグの本書をめぐるGMとの考え方の相違が面白い。不変のマネジメントは存在しないという著者に対して、経営政策を理念的に捉えるGM、企業の経済的活動を超えて社会に対して責任を負うと考える著者と、権限なくして責任なしと社会に対する責任は企業の領域を超えるものと捉えるGM。従業員に対する権限と責任の移譲をマネジメントの放棄と捉えるGM。あとから振り返れば容易に結論が見えてくるが、当代において何が最善かを知る難しさも強く感じる。2020/11/24
天乃ジャック
4
1983年版の序文にもある通り、1946年の発行なのに「古典にはならず」に今も読み継がれています。当時、企業の社会的責任を唱えることはあまりにも斬新で、それを受け入れなかったGMと、本書を受け入れ教科書とした企業との間には大きな差が生まれました。この結果を、ドラッカー自信も「残念」だとしており、本書がGMを批判したものではなく、提言として書かれたものだったことが分かります。2005年にドラッカーが死去、その後GMは販売台数世界1位をトヨタに譲り、2009年には倒産してしまいます。これらの出来事を2024/04/11
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