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内容説明
グータラなくせにクビがない税金泥棒!――激しいバッシングを受けて、意気消沈する公務員たち。官から民に転職した著者が、「お気楽天国」の虚像と実像を徹底レポート。
目次
プロローグ あなたはアンチ公務員?親方日の丸サポーター?
第1章 給与・福利厚生―お役人の待遇は本当にオイシイのか
第2章 天下り問題―ケシカラン天下りを徹底検証
第3章 勤務実態―「グータラなくせにクビがない税金泥棒」の実像
第4章 コスト感覚―お役所はなぜ税金をムダ遣いするのか
第5章 無責任体質―リスクや責任をとらない理由
第6章 マスメディア―TVもダメ、新聞もヘン?
第7章 クレーマー―国民からの苦情窓口としてのお役所
エピローグ お役所バッシングを超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
at-sushi@ナートゥをご存知か?
22
官民の相互不理解に基づく不毛なバッシングによって国民が不利益を蒙らないよう、データに基づく客観的な比較や、末端現場の実情等を元に、冷静な対話を促すアプローチには好感が持てる。ややタイトル負けな気はするけどw ちなみに地元紙では、毎年公務員のボーナス支給日に、民間からの怨嗟の声、次の日には公務員の身内からの反論という、不毛の最たるものと思われる投書の応酬が恒例行事のように掲載されウンザリするのだが、何をしたいんだ熊日新聞(あ、言っちゃったw) 2016/03/15
魚京童!
17
公務員っていろいろな種類があるみたいで、この人は国家一種しかしゃべってないけど、全体であるかのごとく言ってるから誤ってる。可哀そうだよね。一種受かってるのに、説明できないなんて。で、途中でやめたのか、やめさせられたのかわからないけど、普通の仕事をしている。そこまで能力なかったみたいだ。事務次官になれてないし。悲惨だな。そういう意味での題名なのかもしれない。可哀そうなことだ。2020/01/19
u1
13
まさにタイトルどおり!2008年の本だが、ついこの前のようで、世の中はそんなに変わってないかもしれない。今も続く公務員バッシング。にもかかわらず就職人気は相変わらず高順位をキープ。果たして、自分の子供の進路を考える15年後には、どのような未来が待っているのか。安定なのか、モチベーションなのか。何を選ぶべきかを考えさせられる本だった。それにしても、ボロい宿舎は可哀想だ。2021/02/17
Humbaba
7
珍しい公務員のバッシングを跳ね返すための作品。確かに公務員は恵まれている部分もあるが、それはすべての人に成り立つわけではない。特に、民間の上位の人から見れば仕事量は多いわりに、それほど報われているわけではないと感じられるようになる。2010/03/28
まる@珈琲読書
5
★★★☆☆ ■公務員本3連読。これは、元キャリア官僚が書いた、みんな事実確認もろくにしないで公務員をバッシングするけど、事実はこんな感じなんですよ、という本。真面目な構成で、良いところも悪いところも事実を踏まえ書いている。これなら、問題点はここだからこう改善したらという話になりやすいだろう。読む分には、パンドラの箱には触れない、臭いものには蓋ということも書かれていたが・・・。批判するとは、あいつが悪い、ズルい、気に入らないと騒ぎ立てるのではなく、事実に対して向き合い、論理的に話し合うことだと感じた。2019/08/13