講談社文芸文庫 試みの岸

著者名：小川国夫【著】

講談社（2014/04発売）

• ISBN：9784062900065

内容説明

馬喰・十吉は、海への憧れを一艘の貨物船に託した。一族の悲劇はそこに始まる。甥の余一は、崖から落ちる十吉の愛馬アオに変身し、港町で従姉・佐枝子が自死したという噂を耳にした。駿河湾西岸地方を舞台に、運命に試される純粋な人間の行為を「光と影」の綾なす世界に、鮮やかに刻印する３部作。

目次

試みの岸
黒馬に新しい日を
静南村
【参考資料】
著者から読者へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[クッシー]

なんだか難しかったなあ。現実と夢を行きつ戻りつ、境界線が曖昧になる。短い文は必ずしも理解しやすい訳ではない。その行間を読む必要がある。けど、つまらないって感じではなかった。自然が光であれば、人間の世界は影、そんな世界観。

2022/05/31