内容説明
古城近くで発見された骨の断片。骨は「あぐら」をかく職業の人物のものとわかるが……。〈スケルトン探偵シリーズ〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
41
「スケルトン探偵シリーズ」邦訳第十二作目。今回の舞台はイギリスのシリー諸島の中の島、セント・メアリーズ島です。とっても小さな島で、そこにあるスター・キャッスル(個人所有の城で実在します)で事件が起こります。近くの海岸で発見された白骨の鑑定etc.今回も盛り沢山の内容です。小さな島で起こった事件ですが、背景には環境問題が絡みワールドワイドな展開で読み応えありました。担当の捜査官のクラッパー巡査長、一度限りでは勿体ない人物です!そうそう、「断崖の骨」で登場したメリル医師との再会は嬉しい驚きでした。2023/10/08
ホームズ
15
スケルトン探偵のシリーズは2作目。あまり派手な感じはしないが楽しんで読めるシリーズだと思う。城に招かれた客たちの関係がイマイチつかみずらい感じがしてしまって中々物語に入り込めなかった。もう少し人数を絞っても良かったのかな。後半になって警察のクラッパー巡査部長とロブ巡査のコンビが登場してからは楽に読めるようななった(笑)2012/04/06
shiaruvy
8
★2.5 【ネタバレかも...】 今回のお話の主人公は.クラッパー巡査部長でした。 もっと捜査権喪失までのタイムリミット緊迫感や知り合いの不幸(ギデオン夫妻や巡査または婚約者の大怪我など)盛り込んだら良作に...(>_<) あの007復活させたディヴァーくんに,この骨替わりをオマージュに書いて欲しいと心底思った。2012/06/07
kagetrasama-aoi(葵・橘)
7
今回の舞台はイギリスのシリー諸島の島、遺跡が多い島で、骨もよく拾われ、博物館に届けられた物をギデオンが鑑定。そこから殺人事件が露になってきて。導入からドキドキ!旧知の病理学者メリル再登場!この人の解剖の様子はちょっとリアル過ぎて(T_T)。島の警察官クラッパーとロブが良かったです。このコンビのお話もっと読みたいなぁ!って思いました。動機の背景のどの程度の動物愛護が適切かってこと考えさせられまいた。霧がたちこめる島の描写も良かったし、食事シーンも健在、ヨークシャープディングが気になりました(≧▽≦)。2014/12/06
Tetchy
7
本書はかつてのシリーズの最盛期を思わせる、骨の検証と事件とがガッチリ結びついた好編。いつも新たな知識を提供してくれるこのシリーズだが、今回は特に脳の損傷におけるクー損傷とコントルクー損傷についての話は実に驚かされた。ミステリの歴史も1世紀以上経つが、今なおこんな知られざる事実があったことを思い知らされた。また個性的なキャラも健在で何といっても今回は墜ちた英雄として描かれるマイク・クラッパー巡査部長とその部下ロブ巡査の造形が見事。この二人のその後について、絶対シリーズで描いてほしい。2010/02/18
-
- 電子書籍
- 女友達は頼めば意外とヤらせてくれる【ノ…
-
- 電子書籍
- 強引な結婚【分冊】 10巻 ハーレクイ…