内容説明
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室町期の文芸と宗教文化に息づく女性たち。お伽草子や絵巻、語り物といった室町期の物語文芸について、本文や図像の内容分析、成立の問題、書物としての形態や享受の様相などを巨視的に捉える。女性をキーワードとした「物語草子」総合研究。
目次
論考篇(物語草子と女性(お伽草子の尼御前
『まんじゆのまへ』の成立
『唐糸草子』考-唐糸受難伝承から万寿孝行譚へ
室町の瞽女-『曽我物語』の周縁)
談義・唱導と物語草子の生成(『慈巧上人極楽往生問答』にみる念仏と女
室町の道成寺説話-物語草子と法華経直談
偽経・説話・物語草子-岩瀬文庫蔵『釈迦并観音縁起』絵巻をめぐって
『西国巡礼縁起』の構造と展開)
寺院文化圏と貴族文化圏の交流(『ぼろぼろの草子』考-宗論文芸としての意義
説法・法談のヲコ絵-『幻中草打画』の諸本
女性の巡礼と縁起・霊験説話-『熊野詣日記』をめぐって
『源氏供養草子』考-寺院文化圏の物語草子
比丘尼御所と文芸・文化)
資料篇