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内容説明
20世紀まで、国の政治を司っていたのは、ほとんどの場合その国の君主だった。ゆえに政治に皇帝・王様たちの個性とそのときどきの感情が反映されることは少なくなく、時には歴史を大きく揺り動かす人物も現れた。乱暴な言い方をすれば、その国の歴史=皇帝・王様の歴史であり、それらを紡げば世界史がおぼろげにわかるともいえる。本書は、世界史上重要な役割を果たした皇帝・王様80人にスポットを当て、彼らの事績を紹介した人物伝である。実の妹すべてと関係を持ち、殺戮を繰り返した暴君…カリグラ(ローマ)神に挑戦した改革者…アメンヘテプ四世(エジプト・新王国)教皇を幽閉、騎士団を解散させた豪腕の君…フィリップ四世(フランス)清で最長の在位を誇る世界屈指の名君…康熙帝(中国・清)など、悪逆非道な暴君から世界屈指の賢帝までエピソードをふんだんに交えて紹介する。権力者たちの知られざる実像に迫る好著。
目次
第1章 西洋古代の「皇帝・王様」たち
第2章 東洋古代の「皇帝・王様」たち
第3章 西洋中世の「皇帝・王様」たち
第4章 東洋中世の「皇帝・王様」たち
第5章 西洋近世の「皇帝・王様」たち
第6章 東洋近世の「皇帝・王様」たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
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歴史上の”皇帝・王様”たち70人を取り上げている。その中で自分が一番興味を持った人物は”アメンヘテプ4世”で、別名を”アクエンアテン”という。彼は、歴史上はじめて一神教のアテン神を祀った人物である。精神分析学で著名なフロイトは、エジプト考古学にも造詣が深くアクエンアテンについての考察を述べている。フロイトによれば、アクエンアテンには兄がおり、その名をトトメスといった。このトトメスがエジプトから脱出し、ユダヤ教を立ち上げた人物モーゼとしている。どこまで信憑性があるかは判断できないが、時代的には符合している。2018/09/30