内容説明
長編歴史小説にプラスして、関連の短編小説1本、ノンフィクション1本も収録したお得な3本立て。
○第一部「小説 河井継之助」……平藩士から上席家老へ異例のスピード出世を果たし、画期的な財政改革を成し遂げた継之助が、命を賭けて目指したものとは何だったのか? “日本史上もっとも個性的な英雄”の実像に迫る歴史巨編。
○第二部「小説 米百俵」……小泉元首相が国会演説で賞揚した、今の痛みに耐えて明日を良くしようという「米百俵」の逸話を小説化。継之助との対比で描き出される長岡藩士・小林虎三郎の生き方。
○付記「実録!軍事総督河井継之助と長岡藩の戦い」……圧倒的な兵力の新政府軍を向こうに回して、一歩も引かず奮戦した継之助と長岡藩士の壮絶な戦闘――北越戊辰戦争を図解で再現。
※本書は2002年3月に東洋経済新報社より刊行された『小説 河井継之助(完全版)』を電子書籍化したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ロマンチッカーnao
18
しかし、もったいない。生きて明治政府に参画していれば、政治力では間違いなく大久保、西郷、木戸と並び明治の日本を主導した人物。先見力では坂本龍馬に並ぶ。財政、経済では並ぶものがない。北越戦争では、軍事においても歴史上最高とまで言われる作戦を組み立て成功させた。どうみても幕末維新における最大の人物。日本を背負う人物が、7万石の長岡藩を率いた。それが幸いではなく、悲劇を生んだ。第2部の小林虎三郎の章でより詳しくわかる構成になっている。史実として北越戦争の章もある。河井継之助理解における名著。2021/07/30
浅見ヨシヒロ
10
今まで名前こそ知っていたものの、どんな人物か知らなかったので手に取ってみた。若くして家老になったあたり、勝手に直江兼次のような人物をイメージしていたが、それもどうやら違う。うまくは説明できないが、藩政に限らず改革の難しさというものを改めて教わった。『何をやるか』ではなく『誰がやるか』…今でも通じる話だ。2016/10/20
hiyu
7
この語り口は不思議と落ち着き、穏やかな心で読めるというか懐かしさを感じていつも心地よい。河井継之助といえば「峠」なのかもしれないが、新たな見方というか、新鮮さも感じるものであった。「名君に出会ったら、仕える臣は必ず名臣にならなければならない」が心に残る。2017/11/09
BIN
7
幕末の長岡藩の改革者である河井継之助と幼なじみだけど恭順派の小林虎三郎を描いた作品。小説とあるが小説ぽくはない。先見性があり論理的で説得力が有るわりに俺が俺がと出しゃばるので人に嫌われる継之助は勿体無い。新政府に新しい政治のイメージがないなど尤もで、なんか自民と民主の交代劇をちょっと思い出しました。虎三郎の米百俵のエピソードは今より将来を見据えてのことだったとは知りませんでした。ただ困窮しているさなかでお金に変えて教育に回すのはどうなんだろうか。2016/06/23
くらーく
0
先見力はあるけどね。使われる人を見る眼が無かったのか。生まれる場所や時期につきが無かったかな。長岡の著名人って、何かちょっと残念なんだよねえ。2016/10/01
-
- 電子書籍
- となりの黒川さん 分冊版(6)
-
- 電子書籍
- 横恋慕 分冊版 11 ジュールコミックス
-
- 電子書籍
- 宮本から君へ 11 SMART COM…
-
- 電子書籍
- 初めての情熱【分冊】 7巻 ハーレクイ…
-
- 電子書籍
- 純潔の囚われびと【分冊】 10巻 ハー…