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内容説明
後世に残されたギリシア悲劇は、三三篇のみで、しかも、そのすべてが紀元前五世紀に創作・上演されたものである。宗教性、文芸性、社会性、いずれの面からしても、当時のポリス・アテナイの独自性と不可分のものであったこれらの演劇が、時代と場所を異にする場でも、人間を考えるための普遍性を維持しているのはなぜだろうか。本書は、代表的な一一篇の豊かな内容に分け入りながら、その魅力と奥深さを探る。
目次
序章 ギリシア悲劇とは何か
第1章 自由こそ-アイスキュロス『ペルシア人』
第2章 法の正義-アイスキュロス『オレステイア』三部作
第3章 人間讃歌-ソポクレス『アンティゴネ』
第4章 知による自立-ソポクレス『オイディプス王』
第5章 情念の奔流-エウリピデス『メデイア』
第6章 病める知-エウリピデス『ヘレネ』
第7章 懐疑、そして反乱-エウリピデス『キュクロプス』、『オレステス』、『バッコスの信女』
終章 精神史としてのギリシア悲劇



